WRC2022/01/22

ローブ、史上最年長のラリーリーダー記録更新

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 WRCの伝説がまた一つ塗り替えられることになった。セバスチャン・ローブは、2022年ラリー・モンテカルロの2日目、朝から3連続のベストタイムを奪ってラリーリーダーへと浮上することになった。WRCにおけるこれまでの史上最年長のラリーリーダーは、ビヨルン・ワルデガルドが1991年のサファリ・ラリーで達成した47歳4カ月20日だったが、ローブはこの日、この記録を189日上回り、47歳10カ月26日の新記録を達成することになった。

 また、ローブが初めてラリーリーダーとなったのは、2002年のここモンテカルロだった。惜しくもチームの指示ミスによるタイヤ交換の違反によって彼の優勝は幻となったが、彼は27歳10カ月24日でSS4システロン〜トアールで初めて首位に立っている。初のラリーリーダーから最新のラリーリーダーになるまでのギャップは実に20年と2日というこれまた新記録の達成というわけだ。

 ちなみにこれまでの記録はスティグ・ブロンクヴィストが1992年のスウェディッシュ・ラリーで達成した18年11カ月28日だった。

「朝はずっとプッシュしていたがクルマは素晴らしい。クルマにはいい感触を得ているので、プッシュを続けていくよ」とラリーリーダーに立ったローブは語った。

「氷でトリッキーだったがグラベルクルーが素晴らしい仕事をしてくれたから最初から最後までプッシュすることをこころがけたよ」

 ローブはSS5では自身がもつベストタイムの史上最多獲得数を924回へと更新しており、この週末にはさらなる記録が生まれるかもしれない。

 また、もしローブがモンテカルロで優勝することになれば、WRC通算勝利記録を80回とすることになり、さらにはビヨルン・ワルデガルドがもつ史上最年長優勝記録46歳4カ月30日を546日上回る、47歳10カ月28日の記録を達成することになる。