JAPAN2017/04/11

勝田、ツール・ド・九州で前人未到の12連勝

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 4月8〜9日に行われた全日本ラリー選手権第2戦ツール・ド・九州2017 in 唐津で勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が総合優勝を果たした。勝田はこの勝利でツール・ド・九州で前人未到の12連勝を獲得することになった。

 ウェットコンディションとなった初日、オープニングSSを奪って、いったんラリーをリードしたのは新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)。しかし、彼は駆動系に不安を抱えたあと、SS6のタイトターンでドライブシャフトを破損してリタイアとなってしまう。新井に代わって連続ベストタイムを奪ってSS3からラリーをリードしたのは勝田、午後のステージで2つのベストタイムを刻んだ福永修/齊田美早子(三菱ランサーエボリューション)が10.3秒差、さらに21.6秒遅れで奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)が続く展開で初日のゴールを迎えることになった。

 雨は上がったものの、路面がところどころ湿ったコンディションのなかでスタートした最終日、オープニングSSをベストタイムで発進した勝田に対して福永はサスペンションに問題を抱えて失速、二人の差は一気に30.8秒に拡大してしまう。大きなマージンを得た勝田は残されたステージを危なげない走りで首位をキープ、ツール・ド・九州の12連勝を飾ることになった。2位には27.4秒差の奴田原、福永は44.8秒差の3位に終わることになった。

 JN-5クラスは、MATEX-AQTECラリーチームの小濱勇希/馬場雄一(シトロエンDS3 R3 MAX)とクスコレーシングの川名賢/保井隆宏(シトロエンDS3 R3 MAX)の対決となった。初日はペースに優る小濱がリードしたものの、彼はTCへの遅着で10秒のペナルティで遅れたものの、最終日の連続ベストタイムで逆転、デビュー戦で初優勝を飾ることになった。

 また、JN-4クラスは曽根崇仁/桝谷知彦(トヨタ86)、JN-3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)、JN-2クラスは明治慎太郎/北田稔(トヨタ86)、JN-1クラスは小川剛/新原秀直(ホンダ・フィット)がそれぞれ優勝を飾っている。

 次戦の全日本ラリー選手権第3戦久万高原ラリーは4月28〜30日に愛媛県久万高原町で開催予定となる。