2025年世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドのシェイクダウンでトヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームの勝田貴元(トヨタGRヤリスRally1)が2分13.8秒の最速タイムを奪い、第2のホームイベントでのWRC初優勝達成に向けて力強いアピールを行った。
フィンランドのシェイクダウンは、4.12kmのルーヒマキ・ステージで行われ、1回目の走行ではサミ・パヤリ(トヨタGRヤリスRally1)が2分17.5秒のトップタイム、勝田は0.4秒差の2番手タイムで好発進することになった。
2回目の走行では、一番手でコースインしたオイット・タナク(ヒョンデi20N Rally1)が2分15.1秒で暫定トップに立ったものの、勝田は3回目の走行でこの記録を1.3秒塗り替えてシェイクダウンの最速タイムを奪うことになった。
ルーヒマキのステージエンドで特大のジャンプをみせてフィニッシュした勝田は、「目的は、ただ全力を尽くしていくだけです。表彰台に上がれるよう頑張ります」と笑顔をみせている。
勝田から0.9秒遅れの2番手タイムで続いたのはセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリスRally1)だ。前戦ラリー・エストニアをスキップした彼は、シェイクダウンの1回目の走行では9番手タイムに沈んだが、セッションを通して着実にタイムを縮め、3回目の走行では最初のタイムを5.6秒も上回るタイムを叩き出して、ペースを上げることになった。
ただひとり4回の走行を行ったジョシュ・マクアリーン(フォード・プーマRally1)が最後のセッションでオジエから0.3秒遅れの3番手タイムを記録、2回の走行でシェイクダウンを切り上げたタナクが、トップから1.3秒遅れの4番手タイムで続いている。「過去の経験から得られる自信はあまりないよ。ここ2年間、フィンランドではほとんどステージを走っていないので、僕にとってはまるで新しいラリーのようだ」とタナクは語った。彼は、2023年にはエンジントラブル、2024年には横転のために早期にリタイアを余儀なくされている。「フィンランドがいかに難しいかは分かっているし、マシンに本当に自信を持って行かなければならない」
タナクの0.6秒後方の5番手には、同じく2回の走行で切り上げたカッレ・ロヴァンペラ(トヨタGRヤリスRally1)が続き、アドリアン・フールモー(ヒョンデi20N Rally1)も2回の走行ながらロヴァンペラから0.3秒遅れの6番手タイムといういい走りを見せている。
エルフィン・エヴァンス(トヨタGRヤリスRally1)は3回の走行を行ったが、なかなかタイムを縮めることができず、フールモーから0.1秒遅れの7番手タイム、パヤリも最初のセッションのあとはタイムを伸ばすことができずに8番手タイム、ティエリー・ヌーヴィル(ヒョンデi20N Rally1)は9番手タイムと出遅れてしまった。
シェイクダウンはよく晴れてドライコンディションで行われたが、天気予報はユヴァスキュラでは夕方には雷雨が降る可能性があると伝えている。