JAPAN2016/08/29

新井敏弘が雨のモントレーで今季2勝目を獲得

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 8月27〜28日に行われた全日本ラリー選手権第6戦モントレー2016 in 嬬恋で新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が今季2勝目を飾ることになった。

 群馬県吾妻郡嬬恋村で行われたモントレー2016はイベント前から豪雨に見舞われ、路面の状況の悪化によりルートを変更することになり、激しい雨と霧による難コンディションのなかで開催されることになった。

 ヘビーウェットのオープニングSSでトップに立った新井が初日を5.1秒リードでまとめ、後続がトラブルに見舞われるなか安定した走りで首位を守りきり、今季2勝目を獲得している。

 5.5秒差の2位には奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)、14.4秒差の3位に勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が続いている。

 初日を4.4秒差の2位で終えた福永修/竹原静香(三菱ランサーエボリューションX)は初日のゴール後にSS3でパイロンにタッチしたことから3分のペナルティタイムが言い渡され、27位に終わっている。

 福永のペナルティで土曜日を5.1秒差の2位で終えた鎌田卓麻/市野 諮(スバルWRX STI)はSS12でクラッシュ、フロントを破損するトラブルによって惜しくも4位に終わることになった。

 MATEX-ZEUS RALLY TEAM のシトロエンDS3 R3T Maxで出場した新井大輝/伊勢谷 巧はテストをほとんどできないままに本番に臨んだものの、初日を総合5位、JN5クラスでも後続に25秒の差をつけるなど速さをみせたが、SS15でシケインのために立てられたパイロンを倒したことから競技長は30秒のペナルティを科すことを決定、彼は総合9位にポジションを落とし、JN5でも1.2秒差で眞貝知志/漆戸あゆみ(フィアット・アバルト500 R3T)に優勝を譲ることになった。また、ラック・ラリーチームのトヨタGT-86 CS-R3で出場した勝田貴元/足立さやかは、ギヤボックストラブルにより初日リタイアとなっている。

 JN-4クラスは石川昌平/石川恭啓(トヨタ86)、JN-3クラスはAki HATANO/鷹巣恵鈴(マツダRX8)、JN-2クラスは山本悠太/内田園美(トヨタ86)、JN-1クラスは須藤浩志/新井正和(スズキ・スイフト)がそれぞれ優勝を飾り、
また、JN-3クラスで2位に入賞した天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)がJN-3クラスチャンピオンを決めている。