WRC2017/01/20

新生トヨタ順調なスタート、ハンニネンが初日3位

(c)Toyota

 TOYOTA GAZOO Racingチーム代表のトミ・マキネンは、2017年世界ラリー選手権開幕戦ラリー・モンテカルロにおいて2台のヤリスWRCが順調なスタートを切ったことに満足している。

 モナコのカジノ前広場を午後6時過ぎにスタートしたモンテカルロ初日は、ヤリスWRCをドライブしたユホ・ハンニネンがSS2で3番手タイムを刻み、総合3位で走り終えた。ヤリ-マティ・ラトバラはチームメイトがスーパーソフトタイヤを選択したのに対して、安全策をとってやや硬めソフトタイヤを装着したため9番手となったが、2 人とも順調に競技初日を走り切ることになった。

トミ・マキネン(チーム代表)
「まず始めに、TOYOTA GAZOO Racingを代表して、SS1のアクシデントで亡くなった方に心からのお悔やみを申し上げます。ラリーはまだ始まったばかりですが、今日の結果にはとても満足しています。ユホがラリー・モンテカルロに最後に出場したのは2年以上前ですが、彼はSS2で3番手タイムを刻むなど素晴らしい走りをしました。ヤリ-マティは、2本のSSを走る前提でユホよりも硬めのタイヤを装着して走行したのですが、SS2終盤のスプリットタイムは非常に速く、明日以降の活躍に期待が持てる1日となりました」

ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
「SS2のコースコンディションは特殊で、基本的には舗装路なのですが、一部は濡れていてとても滑りやすく、いたるところにアイスバーンが広がっていました。絶対にミスを犯さないように注意して走ったのですが、少し慎重過ぎたかもしれません。また、今日はマシンの車高がやや低くマシンが地面と接触することもあったので、サービスでセッティングを少し変更して明日のデイ2に臨みたいと思います」

ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
「SS1でスタートを待っている間にタイヤやブレーキが冷えてしまいました。結局アクシデントによりSS1を走ることなくSS2を迎えたのですが、マシンのフィーリングはとても良く、満足のいく走りができました。SS3番手というタイムは、正直に言うと自分の期待を上まわる結果です。ラリーはまだ始まったばかりですが、明日以降も安定した走りを続けたいと思っています」

 ラリー・モンテカルロのデイ2は、現地時間1月20日午前10時過ぎに最初のSS3がスタートする。デイ2のステージはギャップのサービスパークの北側に広がる山岳地帯が中心となり、雪やアイスバーンのセクションも多い。3つのステージを各2回走行、全6本のSSの合計距離は160.80km、総走行距離は333.38kmとなっている。