WRC2024/04/01

発熱と闘ったグリーンスミス、サファリWRC2優勝

(c)RedBull Content Pool

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 トークスポーツWRTのガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRS Rally2)は、サファリ・ラリー・ケニアのWRC2カテゴリーでオリヴァー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRS Rally2)に1分23.1秒差をつけて優勝し、WRC2参戦プログラムを完璧な形でスタートさせた。

 スタート前からインフルエンザのような発熱の症状に見舞われたグリーンスミスは、序盤から不利な状況に立たされたが、金曜日のオープニングレグ、ナイバシャ湖周辺の荒れたグラベルで彼の最大のライバルだったソルベルグが2度にわたるタイヤ交換で大きくタイムを失った後、3分以上のリードを築くことになった。

 ソルベルグはトラブル以降は猛烈なプッシュを敢行、全19ステージ中11ステージを制したが、逆転するにはあまりにもその差は大きすぎた。グリーンスミスは2分近くのリードで迎えた最終日もプレッシャーに動じることなくトップを守り切り、最終的にソルベルグに1分23.1秒差をつけてWRC2優勝、総合でも6位という好成績を残した。

「最初の2日間ひどい体調不良に悩まされたが、WRC2優勝を遂げることができた。長い長い週末だった。体調の悪さと戦ってきたこと、ラリーに勝利したこと、どちらを誇っていいのか分からないけど、クルマは本当に素晴らしくてチームに本当に感謝している」とグリーンスミスはジョークを飛ばした。「長い1週間だったけど、本当に本当に幸せだ」

 ソルベルグはパワーステージで最速タイムを記録し、ランキング首位のリードを広げるとともに、フォーラムエイトWRC2最多ステージ勝利アワードを獲得した。

 3位にはカイエタン・カイエタノヴィッチ(シュコダ・ファビアRS Rally2)が入るとともにWRC2チャレンジャーカップでの優勝を果たすことになった。

 ともにサファリ・デビュー戦ながら4位にはニコラ・シアマン(ヒョンデI20 N Rally2)、5位にシャルル・ミュンスター(ヒョンデi20 N Rally2)が続いている。

 6位にはダニエル・クウィスト(シュコダ・ファビアRS Rally2)が入り、地元のカール・トゥンド(フォード・フィエスタR5)がWRCマスターズ・カップで優勝を飾っている。また、WRC3では唯一の完走者となったハムザ・アンワー(フォード・フィエスタRally3)が優勝を飾っている。