WRC2018/07/30

豊田章男社長、日本でも表彰台で日の丸を見たい

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのオイット・タナクが圧巻の走りで勝利を飾ったラリー・フィンランドで、チーム総代表の豊田章男トヨタ自動車社長も初めてポディウムの頂点に立ち、勝利の喜びをチームとともに分かち合った。

 前日までに39秒のリードを築いたタナクは、最終日は慎重なペースでスタートしたものの、最後のパワーステージではこの週末の12回目となるベストタイムを獲得、4月のラリー・アルゼンチンに続く今季2勝目をパーフェクトな形で達成することになった。

 豊田チーム総代表は、フィンランドでのチームの勝利を祝福するとともに、チームにとってのもうひとつの母国である日本でも、近い将来に、日本、フィンランド、エストニアの国旗が翻る日がくることを強く願っていると語った。

「トヨタガズーレーシングワールドラリーチームの本拠地で母国とも呼べる、ここフィンランドでの勝利が、これほど嬉しいものとは思いませんでした。この感動をもたらしてくれたチームのみんなにお礼を言いたいと思います。この場に一緒にいさせてくれて、そして、その一番高いところからの景色を見させてくれて本当にありがとう!」

「ドライバー達が、ホームロードを心から楽しんで運転しているのが、コースサイドから見ていても伝わってきました。フィンランドの道が、ドライバーにとって楽しく、安心して走れるクルマをつくってくれたのだと思います」

「今回初めて、チームのホームタウンで戦うラリーに参加し、地元の皆さんが、こんなにもトヨタガズーレーシングを温かくサポートし、応援してくださっている姿を見て、この地が本当の意味で『母国』なんだと実感することができました。SSやサービスパークには、トヨタガズーレーシングの旗やフィンランド、エストニアの国旗を振りながら『I love TOYOTA! I love Yaris!』と声援を送る人が溢れていました。街には『Welcome to my home roads』と書かれたヤリスの大きな看板が掲げられ、ハンバーガーショップに入れば店員がトヨタガズーレーシングのTシャツを着ていました」

「18年振りの復帰から2年目で、こんなにも我々が地元の皆さんに温かく迎え入れてもらえていることを知るとともに『母国』で勝利することの喜び、素晴らしさを知ることができました。応援してくださったファンの皆様に、あらためて感謝いたします。本当にありがとうございました」

「今シーズンの戦いはまだ続いて参ります。エストニア、フィンランド、日本の国旗が並んで掲げられる姿を今後もファンの皆様にご覧いただけるように、引き続き、チームのみんなと努力を重ねてまいります。応援よろしくお願いいたします」

「今はまだ、日本でのWRCは開催されておりませんが、もう一つの母国である日本で、今日のように三カ国の旗がはためくことを表彰台の上で空を見上げながら想像していました。近い将来、その日を迎えられたらと、改めて強く願っています」