WRC2020/07/18

110周年記念モンテカルロは85%が新しいステージ

(c)Hyundai

 モナコ自動車クラブ(ACM)は、2021年に89回目の開催を迎えるラリー・モンテカルロのルートを公開した。

 1911年に記念すべき第一回大会が開催されたラリー・モンテカルロはWRCでもっとも長い歴史と伝統を誇り、2021年は誕生から110周年記念のメモリアルイベントとなる。すでにホストタウンについては、7年連続でギャップになることが明らかとされてきたが、スタートは華やかなモナコのカジノ前広場ではなく、2019年のようにギャップにとどまったままで行われる。

 そのため、2016年以来、おなじみとなったギャップのラ・ガルデ(3.35km)で行われるシェイクダウンは今年のように水曜日の午後ではなく、スタンダードなWRCイベントと同じく木曜日の朝に行われる。そしてラリー・モンテカルロは1月21日木曜日の夕方18時にギャップのレジャーセンターの駐車場からスタート、クルーたちは最初のステージへと向かうことになる。

 暫定的なアイテナリーで示された2021年のルートは今年に比べて85%が新しくなり、オートアルプ、イゼール、ドローム、アルプ・マリティームの4つの県にまたがる16SS/309.88kmのステージが待ち受ける。

 21日木曜日は今回のモンテカルロではもっとも北部に位置するギャップ北の2つのナイトステージのみが行われ、デヴォリュイ村のサン・ディスディエ〜コール(20.58km)とサン・モーリス〜サン・ボネ(20.84km)を走る。

 22日金曜日は、ギャップ西に6SS/127.70kmのもっとも長い一日となる。アスプルモン〜ラ・バティ・デ・フォン(19.72km)、シャランソン〜ギュミアンヌ(21.69km)、モンオーバン・シュル・ルヴェーズ〜ヴィルボワ・レ・パン(22.44km)というドローム県での3つの新しいスペシャルステージをギャップでのサービスを挟んで2回ループする。

 23日土曜日は、ギャップ南東のセール・ポンソン湖を経由、デュランス渓谷のステージへと向かう4SS/81.16kmの一日だ。オープニングSS となるのは今年、オイット・タナクが大きなクラッシュを演じたサン・クレマン〜フリシニエール(20.68km)。渓谷を戻る形でサンタポリネール〜アンブラン(21.43km)のあとサン・クレマン〜フリシニエールの2回目の走行を行い、ギャップへのサービスに入ることになる。これがラリーの最後のサービスとなるが、この日はこれで終わりではなく、今年も土曜日の最終ステージとなったラ・ブレオル〜セロネ(18.37km)がナイトステージとして行われ、そのままクルーたちはモナコへと移動する。

 24日の日曜日はこれまで同様にモナコ・ハーバーのタイヤフィッテングゾーンでのタイヤ交換のみでスタート、4SS/59.60kmの最終日となる。チュリニ峠を走るオープニングSSはこれまでとは異なるルートとなり、昨年のゴール地点に近いラ・マイリからチュリニ峠へと駆け上がり、連続するヘアピンを下ってムーリネへと至るラ・マイリ〜ムーリネ(16.70km)が採用されている。そのあとソスペルの村を抜け、新しいコル・サンジャン〜コル・ド・ロルム(13.10km)を走ったあと、ふたたびラ・マイリ〜ムーリネを走り、2回目のコル・サンジャン〜コル・ド・ロルムがパワーステージとなる。