WORLDWIDE2017/02/01

16歳ロバンペラ、フィンランドのラリー参戦可能に

(c)AKK

 AKK(フィンランド・モータースポーツ連盟)は、16歳のカッレ・ロバンペラがフィンランドのラリーに出場することを特別に許可した。

 ロバンペラは昨年、ラトビア選手権においてチャンピオンを獲得しており、今年もまたシュコダ・ファビアR5でラトビア選手権の開幕戦で優勝している。

 AKK代表のユハニ・パカニは、専門家の意見を聞きながら、こうした免除を与えることが適当かどうか慎重に検討を重ねた結果、カッレがフィンランドにおいてドライビング技術を習熟することを承認したと述べた。

「偉大な才能があることは長い時間観察を重ねてきたところだ。ロバンペラのドライバーとしてのキャリアについて詳細に検討を行い、その才能をさらに習熟することの阻害要因をサポートすることにした。カッレがフィンランドにおいてもラリーのキャリアをスタートして成功する時期にあるという判断を行った」とパカニAKK代表は語っている。

 カッレは2度目のラトビア選手権チャンピオンを目指して参戦を行っているが、この決定で彼はフィンランド国内選手権でもシュコダ・ファビアR5で走ることができることになった。フィンランド国内では18歳になればドライビングライセンスを取得することは可能だが、その場合でも1600ccまでのクラスしか本来は認められない。今年の10月に17歳になるロバンペラは、この決定に驚きを隠せないようだ。

「この決定は僕の待っていたことだが、本当に素晴らしい気分だとしか言えないよ。AKKの決定に感謝するとともに、このあとの計画を実行に移すつもりだよ」

 カッレの父であり、WRCでも優勝を経験しているハリ・ロバンペラは、フィンランドのラリーへの参戦が可能となったことを歓迎している。

「カッレに手の差し伸べてくれたことは素晴らしいニュースだ。これで彼はフィンランド国内でもドライブできる。習熟のためには重要なことだ」

 カッレはラトビアのライセンスを所有しているが、AKKによれば、このライセンスでフィンランドにおいてもスペシャルステージでドライブすることを認めたものの、選手権でポイントを獲得することやフィンランドの一般道やロードセクションでの運転を認めていない。