FIAは15日に開催したFIAワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)で、2022年のFIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)のカレンダーを認した。
2020年に続いて2021年もコロナ禍によってAPRCタイトルの返上あるいはキャンセルが相次ぐことになりAPRCの選手権は2年連続で成立しなかったが、2022年もこれまでと同様にアジア・カップとパシフィック・カップを最低2ラウンドに参戦したエントラントによって争われるファイナル・ラウンドでAPRCタイトルが決定するという独特なフォーマットで争われることになり、日本では今季同様にラリー・オブ嬬恋とラリー北海道の2ラウンドがアジア・カップとして組み込まれている。
アジア・カップは全4戦。開幕戦は2月4〜6日に予定されるラリー・オブ嬬恋。APRC初開催が予定された2020年は台風による被害の影響でキャンセルを余儀なくされ、2021年もふたたびコロナウイルスの流行によって中止となったため、3年ごしの開催を目指す。アジア・カップ第2戦は3月にチェンナイで行われるサウス・インド・ラリー、ふたたび日本へ戻って第3戦は9月のラリー北海道、そして10月のラリー・ロンユー・チャイナが第4戦となる。
パシフィック・カップも全4戦。4月のラリー・オタゴで開幕、5月の第2戦インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイというニュージーランドでの2連戦のあと、10月の第3戦アデレード・ヒルズ・ラリーと11月の第4戦コフスコースト・ラリーのオーストラリアの2連戦で構成される。コフスコースト・ラリーは、APRCファイナル・ラウンドを兼ねて開催される。
■2022年APRCカレンダー
2/4〜6 ラリー・オブ嬬恋(日本)A
3/25〜27 サウス・インド・ラリー(インド)A
4/8〜10 ラリー・オタゴ(ニュージーランド)P
5/13〜15 インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイ(ニュージーランド)P
9/10〜11 ラリー北海道(日本)A
10/21〜23 ラリー・ロンユー・チャイナ(中国)A
10/22〜24 アデレード・ヒルズ・ラリー(オーストラリア)P
11/18〜20 コフスコースト・ラリー(オーストラリア)P/Final
A=アジア・カップ、P=パシフィック・カップ、Final=ファイナル
アジア・カップ、パシフィック・カップはいずれもASNの決定と承認待ちとなっている。