WRC2020/01/15

DirtFishがタナクとパートナーシップ契約

(c)DirtFish

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 アメリカのDirtFishが世界ラリー選手権王者のオイット・タナクとのパートナーシップを発表した。世界王者との新たなパートナーシップは、シアトルを拠点としたこのラリーブランドの世界進出への第一歩となり、長期的には北アメリカで世界ラリー選手権を開催するという大いなる野望へと続くロードプログラムのスタート地点となる。

 DirtFish は北米においてモータースポーツ事業やラリースクールを広く展開しており、スバル・モータースポーツUSAへの支援者としても知られている。今回のタナクとの契約によって、彼のヘルメット、レーシングスーツそしてキャップにDirtFishのブランドロゴが入ることになり、この協力関係によって、DirtFishが北アメリカにおいてラリーの魅力を広めながら同時に自社のラリーブランドの世界的な評価を高めていこうという狙いがあるようだ。

 DirtFishのオーナー、スティーブ・リマーは語る。

「我々はオイットことは数年前から知っており、彼とともに仕事をするということに非常にエキサイトしている。DirtFishとしては、彼がWRCタイトルの初防衛に挑むというキャリアの華麗なる時期に連携することになる」

「これは単なる商業協定だけにとどまるものではない。DirtFishは世界ラリー選手権に関連した非常に大きな計画も準備しており、それらについては今後数週間のうちに明らかにしていく予定だ」

「目指しているのは、この素晴らしいスポーツと選手権について、アメリカでの認識をもっと高めていくことだ。ここアメリカにはラリーの地域社会が強く根付いている。この国がプレス・オン・リガードレスやオリンパス・ラリーといったWRCラウンドを5回開催していることを忘れてはならない、そしてそれをこれから変えていきたい」

「我々は、オイットとWRCを北米に進出させるプラットフォームを提供していくためにWRCプロモーターと緊密に連携していきたいと考えている。DirtFishと北米はWRCパーティへの参加を目指す」

 ヒュンダイ・モータースポーツのドライバーとなったタナクもこうした思いに同調し、北米最大のラリーブランドの1つと連携していくことを楽しみにしている。

「僕がスティーブ(・リマー)に最初に会ったのが2010年、彼が作ったクルマをグッドウッドでドライブした時だ。実際はマルコ(・マルティン)のためのクルマだったけどスティーブが僕も走らせてくれたんだ」とタナクは語った。

「スティーブは、僕がこのスポーツで今まで会ってきた中でも最も熱烈な人間の1人だ。今年後半にシアトルのDirtFishへの訪問の機会を本当に楽しみにしているよ」

「でも真面目な話、WRCを北米にもう少し取り入れていこうというのは本当に素晴らしいことだ。向こうではまだスポーツとしてのラリーはかなり規模が小さいかもしれない。でもこの契約によってもっと多くの人々に広めていけることを期待しているんだ」