WRC2020/10/18

FIA、Rally2マシンも2023年からハイブリッド化へ

(c)Hyundai

 FIAは、2023年のホモロゲーションを目標に、Rally2マシンにもハイブリッドシステムを導入する考えであることを発表した。

 世界ラリー選手権のトップカテゴリーは、2022年から新しいハイブリッドシステムを搭載したRally1マシンで争われるが、FIAが掲げるラリーピラミッド構造の第二階層にあたるRally2マシンも市販のマイルドハイブリッドシステムを採用したいという。

 FIAによれば、Rally2マシンのマイルドハイブリッドシステムは48ボルトの低電圧スターター・ジェネレーターシステムを介して10bhpのパワーが追加されるという。

 FIAが今週発表したコミュニケーションにおいて次のように説明している。

「Rally2マシンのマイルドハイブリッドシステムは排出ガスを低減するだけでなく、Rally1のために開発されている性能志向のプラグイン・ハイブリッド・システムではなく、既存のロードカー技術をいかにモータースポーツの舞台に移植できるかを実証することが明確な目的となる」

「FIA技術部では現在、コストをコントロールし、使用されるさまざまなすでに市販されているハイブリッドシステムの性能差を管理することを目的とした一連の規制について議論を行っている」

「コスト管理は、ラリーで効果的なツールであることが証明されている特定の部品のコストキャップを中心に、今後も重要視されるだろう。2021年9月にテクニカル・レギュレーションの承認を得ることを目標としており、2023年からは新世代のRally2ハイブリッドカーを選手権に組み込むことを提案していくつもりだ」

 Rally1へのハイブリッド導入は2022年からを予定しているが、コンパクトダイナミクス社設計のハイブリッドシステムを搭載したマニュファクチャラーのテストは1ヶ月遅れで来年2月になる。