WRC2018/02/19

Mスポーツ、W奇策でオジエを10位フィニッシュ

(c)M-Sport

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは、ラリー・スウェーデンの最終ステージを10位でフィニッシュしたエルフィン・エヴァンスを最後のタイムコントロール(TC)に遅着させる奇策により、チームメイトのセバスチャン・オジエを10位でフィニッシュさせている。

 オジエは、最終ステージを前に総合10位につけ、パワーステージでは4番手の出走が予定されていたが、チームの戦略でスタート前TCに遅着。これにより彼は4分10秒ものペナルティを受けて総合11位に後退、ドライバーズ選手権の1ポイントの獲得を犠牲にして、パワーステージでのボーナスを狙うギャンブルに討って出る。彼は狙いどおりにここで2番手タイムを奪い、4ポイントを選手権ポイントに計上することになった。

 だが、チームはこの戦略だけでは物足らず、さらにエヴァンスを最後のTCに遅着させ、4分20秒のペナルティで彼は14位へと後退、オジエは10位でフィニッシュ、ドライバーズ選手権ポイントを1ポイント獲得することになった。

 これでオジエはラリー・スウェーデンで合計5ポイントを獲得、ドライバーズ選手権リーダーのティエリー・ヌーヴィルから10ポイント差の31ポイントとなっている。