WRC2018/03/09

WRCのテレビ視聴数爆発的に拡大

(c)M-Sport

 2017年のFIA世界ラリー選手権シーズンの世界のテレビ視聴数は、ここ5年間で最多となった。

 ここ10年で最も刺激的で予測不可能な争いとなった2017年のWRCは、セバスチャン・オジエがドライバーズ選手権を獲得し、Mスポーツ・ワールドラリーチームをマニュファクチャラーズ選手権のタイトル獲得に導いた。独立系アナリストのニールセン・スポーツによれば、累計視聴数は8億8488万viewに及んだ。

 WRCプロモーターが2013年に商業権を獲得して以来、世界のテレビ視聴数は40%増加し、昨年の合計視聴数は2016年に比べて20%増加した。

 ライブ放送を増やすことに成功したことで、放送時間は順調に増え続け、前例のないレベルに達した。2016年は12,000時間だったが、2017年には13ラウンドで約13,500時間に増加した。総放送時間は2013年の5,900時間から127%増加した。

 WRCプロモーターのマネージングディレクターを務めるオリヴァー・シースラは、これらの成長の理由を次のように分析した。「これらの肯定的な数字は、近年導入された多くの変更、特に昨シーズン導入されたダイナミックな新世代WRカーによるものだ」

「それらのマシンはファンの心に響き、ファンはここ数年で最も予測不能で最も激しい競争を楽しんだ。出走順の改訂と、定期的なライブ放送が行われ特別なボーナスポイントを持つ魅力的なパワーステージ形式は、ファンの関心を高め、視聴数は20%以上急増した」

 2017年の視聴数は多い方から、ポーランド、フランス、スペイン、フィンランドとなった。また、ベルギー、チェコ、ポルトガル、フィンランド、スウェーデン、ドイツはヨーロッパで最も成長が著しい市場で、去年より放送時間が22%、視聴数が13%増加した。

「視聴数の点でヨーロッパは市場をリードしたが、急成長を遂げるアジア地域では視聴数が125%増加した。日本と中国は、視聴数で見ると世界で6番目と11番目の国だ」とシースラは説明した。

「昨年は北米でも例外的な成長が見られ、ESPNとEleven networksでの放送時間は3倍以上、視聴数は132%増加した」

 2017年は13戦のうち11戦で視聴数が増加し、各イベントの平均視聴数は6,800万を超え、2016年に比べて15%増加した。過去5年間で見ると、46%以上増加している。