WRC2018/07/06

wrc.comが前半戦のパフォーマンスを分析

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(c)Toyota

 世界ラリー選手権はシリーズ後半戦が始まるラリー・フィンランドまで長い夏休みとなっているが、WRC公式サイトのwrc.comではこれまでの7戦をふり返って、戦力図を分析している。

 セバスチャン・オジエはWRCドライバーズ・チャンピオンシップで現在ティエリー・ヌーヴィルを27ポイント差で追っているが、今季のラリーで最も長い時間をリードしている。

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのドライバーであるオジエは、今季これまでに3勝を挙げ、シーズン前半に争われた128のステージの約半分でリードを保持してきた。

 wrc.comは最新のWRC統計を詳しく分析し、他に今季優れたパフォーマンスを見せているドライバーや、次戦のネステ・ラリー・フィンランドでパフォーマンス向上を目指すドライバーは誰か、WRCおよびWRC2をステージに着目して紹介する。

■WRCでリードを保持したステージ数:
オジエはシーズン前半、素晴らしいラリーマネジメントスキルを見せている。彼は54のステージでラリーのリードを保持している。チャンピオンシップリーダーのヌーヴィルも今季3勝を獲得しているが、リードを保持していたのは34のステージに留まっている。他に2桁のステージでリードを達成しているのは、ラリー・アルゼンチンで優勝し、選手権3位につけているトヨタ・ガズー・レーシングのオイット・タナクのみだ。
1.オジエ=54、2.ヌーヴィル=34、3.タナク=17、4.ソルド=9、5.ミケルセン=6

■WRCステージ勝利数:
タナクは最近の2つのラリーではリタイアを喫し、幸運を掴めていないが、今季これまで最も多くのステージ勝利を収めたドライバーだ。ヌーヴィルは6月のラリー・イタリア・サルディニアで最終日のすべてのステージを勝利してラリーを優勝したことで、ステージ勝利数は29となり、タナクに徐々に迫っている。
1.タナク=31、2.ヌーヴィル=29、3.オジエ=19、4.ラッピ=9、5.ミーク=8

■WRC2でリードを保持したステージ数:
これまでシュコダ・モータースポーツがチャンピオンシップを独占してきたことから、シュコダのドライバーたちがこのランキングでトップに立っていることは驚くことではない。チャンピオンのポントゥス・ティデマンドは、これまでに争われたステージのうち42のステージでラリーをリードしている。しかし、参戦したイベントが一つ少ないにもかかわらず、チェコ出身のヤン・コペツキが僅か6ステージ差で追っている。またスウェーデンで、地元のティデマンドを抑えてWRC2初優勝を飾った勝田貴元が17ステージで3番手につけている。
1.ティデマンド=42、2.コペツキ=36、3.勝田=17、4.ルフェーブル=14、5.ロヴァンペラ=7

■WRC 2ステージ勝利数:
シュコダ・モータースポーツはここでも再び勝者リストを独占している。ティデマンドが43ステージを勝利し、チームメイトのオーレ・クリスチャン・ヴェイビーとカッレ・ロヴァンペラが2位と3位につけ、コペツキは4位となっている。スウェーデン勝者の勝田は、今季10のステージを勝利し、シュコダ以外で2桁のステージ勝利を達成した唯一のドライバーとなっている。
1.ティデマンド=43、2.ヴェイビー=17、3.ロヴァンペラ=16、4.コペツキ=15、5.勝田=10