スバル・ラリーチームUSAは、2017年のレッドブル・グローバルラリークロス(GRC)に元スバル・ワールドラリーチームのクリス・アトキンソンと2016年にJWRCチャンピオンに輝いているパトリック・サンデルの新体制でフルシーズン参戦することを発表した。
スバル・ラリーチームUSAは、8度のアメリカ・ラリーチャンピンのデビッド・ヒギンズと4度のチャンピオン経験を持つトラビス・パストラーナとともに、2017年に新たに創設されるアメリカ・ラリー・アソシエイション(ARA)ナショナル・チャンピオンシップにスバルWRX STI 2017で参戦することを発表している。
スバル・ラリーチームUSAはステージラリーへのチャレンジを続けるとともに、アメリカでの人気が高まっているGRCへの参戦体制をスバル・テクニカ・インターナショナル(STI)の支援によって強化、アトキンソンとサンデルを迎えてスバルWRX STI GRCスーパーカーで王者獲得に挑む。
2013年から新天地をめざしてGRCへの挑戦を開始したサンデルは、2015年にシーズン8位となったあと、昨年は1勝を挙げてシーズン5位に食い込む実力を備えている。これまでの4シーズンで3度の優勝をふくむ11回の表彰台を獲得しているサンデルは、スバルとともにGRCに挑むことが決まったことを誇りに感じている。
「スバルファミリーに加わることが決まり、子どもの頃からの夢がかなったよ」とサンデルは語った。
「子供の時から、スバルが世界中のラリーで活躍しているのを見て育った。その輪の中に入れるという事はとても誇らしいことだ。スバルは特別な情熱を沸き立たせる力を持った車を持つブランドだ。そして自分はラリーとラリークロスに情熱を感じている。早く、スバルファンの皆と会い、僕のモータースポーツに対する情熱をシェアしたい」
いっぽう、アトキンソンは昨年、スバル・ラリーチームUSAのWRX STIでGRC 4戦に出場、シアトルでは初めてファイナルに進出して6位となっている。
「去年スバルのおかげでラリークロスの楽しさを知ってしまった。そしてチームと車が持つポテンシャルを確かめることができた」とアトキンソン。
「このチームにフルタイムで戻れることはとても嬉しい。早くレースを始めたい。オフシーズン中(チーム本拠地の)バーモントでは、皆一生懸命開発に取り組んでくれている。2017年シーズンに、僕とパトリックが運転する特別な車を作ってくれているんだ」と語っている。
また、スバルUSAに二人のアメリカ・チャンピオンである、デビッド・ヒギンズとパストラーナにもGRCへの限定的な参戦プログラムが計画されている模様だ。