ヴァレンティーノ・ロッシは、世界ラリー選手権シーズン最終戦のACIラリー・モンツァには参戦しないことを明らかにした。
ロッシはこれまでACIラリー・モンツァのベースとなったモンツァ・ラリーショーで誰より多くの経験をもっている。1997年に18歳で初参戦、通算19回の出場経験をもち、7度の勝利を挙げていることから、今年、例外的に世界ラリー選手権として開催されることになったこのイベントでも勇姿が見られることが期待されていた。
しかし、ロッシはガルフ12時間レースにフェラーリ488GT3で参戦することになったため、ラリー・モンツァに出場する考えはなかったと明かしている。
「1月9日に弟のルカ(・マリーニ)とウッチオ(アレッシオ・サルッチ)と一緒にケッセルチームのフェラーリ488GT3でガルフ12時間レースに参加するので、僕はラリー・モンツァにはスタートできないんだ」とロッシは先週末に行われたMotoGP最終戦のポルトガルGPのときに語っている。
マリーニは異母兄弟でありMoto2のライダーでシーズン2位となっている。ロッシは昨年もマリーニと長年のアドバイザーであり友人でもあるサルッチとガルフ12時間レースに出場し、総合3位の表彰台に立っている。
「僕はジャンルを越えていろいろやってみたかったんだ。ガルフ12時間レースは昨年と同じく12月の予定だったが、今回は1月に移動し、残念ながらアブダビではなくバーレーンでの開催となった。でも、去年は楽しかったので、早くマシンに乗りたいよ」
ロッシは欠場するものの、世界のトップライダーの一人であるフランコ・モルビデリがACIラリー・モンツァに出場する。ロッシは来季、ペトロナスSRTヤマハへの移籍が決まっており、モルビデリとチームメイトとなる予定だ。