3年目の開催を迎えるフォーラムエイト・ラリー・ジャパンに、アルピーヌA110 ラリーRG-Tが初参戦する。
1973年に誕生した世界ラリー選手権において最初のワールドチャンピオン・マシンに輝いたアルピーヌは、2020年に新しいFIA RGTカップカテゴリーのマシンとしてA110 RGTのホモロゲーションを取得している。WRCをはじめ各国の選手権は4輪駆動を中心とした戦いとなっているが、アルピーヌA110 ラリーRG-T の人気は高く、後輪駆動マシンのドライビングの楽しさ求める多くのドライバーたちがこのマシンでラリーに出場している。
55歳になるジェントルマン・ドライバーのアルマン・フーマルは、このマシンを駆って今年のセントラル・ヨーロッパ・ラリーのRGTクラス優勝を飾り、ラリー・ジャパンではクラス優勝とともにマスターズカップ初優勝を狙う。
「セントラル・ヨーロッパのターマックラリーは僕らの2輪駆動のマシンには難しかった。とくに朝と夕方には霧雨によってやっかいなコンディションとなったので、4輪駆動のマシンについていくのは簡単ではなかった」とフーマルは語っている。
「ベストではなかったが、この悪コンディションではうまくやることができた。このマシンは運転してとても楽しい。セントラル・ヨーロッパ・ラリーに参戦したのはラリー・ジャパンのための準備でもあった。期待どおりにこうした難しいコンディションで多くのことを学ぶことができた。ドライになった午後のコンディションでもいい走りができたので、そうなったほうが僕らのマシンにとってはよりあっているし、良いラリーになるだろう」