WRC2019/02/21

オジエ、10回目のスウェーデンで初リタイア

(c)Citroen

 シトロエン・レーシングのセバスチャン・オジエは、10回目のラリー・スウェーデンで初のリタイアを喫したためにドライバー選手権でも3位に後退した。

 過去3回の優勝経験をもつオジエは、昨年より不利なコンディションとなったにもかかわらず初日の朝はいいスタートを切ったかに見えたが、SS6スヴルリヤ
のシャーベット状に雪が溶けたコーナーでスライド、フロントをディッチに落としてストップ、あえなくリタイアとなってしまった。

「残念ながら、スタートの前に予想していたように、コースオープナーとしてのポジションではコースマネージメントはやっかいだった。とくにヒストリックマシンが作ったわだちが水に浸かっていた2回目の走行ではそれは想像を超えて非常に困難なものだった」とオジエは語った。

「僕らはそれらのために多くの時間を失い、その挙げ句に雪の壁と小さく接触したあとすべての努力を台無しにすることになった。誰も助けてくれる観客がいない場所でのスタックだったため、僕らはシャベルを引き出さなければならなかったが、この週末が終わったことだけは明らかだった」

 オジエは翌日、ラリー2によって46位でリスタート、チームメイトのエサペッカ・ラッピのポディウム争いを支援するために彼のライバルたちを少しでも不利なポジションでスタートさせるべく自身のペナルティを覚悟のうえでタイムコントロールに15分遅着、チームプレイに徹することになった。それでも、彼は最終日のパワーステージでボーナスポイントを得るためにセッティングの熟成に集中することになった。

「そこからのラリーは僕にとっては本気のテストのようなものだった。ヒヤリとしたこともあったが、全体的にはタイムもよかったし、ポジティブなパフォーマンスを示すことができた。僕にとってはC3 WRCとの時間を少しでも多く作ることが重要だった」とオジエは語った。

「リタイアした後で僕に残る唯一のチャンスはパワーステージだったが、2番手からスタートしてボーナスポイントを獲得できる可能性は小さかったけれど、失うものは何もなかったこれ以上できないほどハードにプッシュして2ポイントを引き出すことができた。たったそれだけだったが、何もないよりはましだよ」