WRC2024/08/13

オジエがアクロポリス・ラリー参戦へ

(c)Toyota

 9月5日〜8日に行われるアクロポリス・ラリー・ギリシャには、9台のRally1カーを含む72台がエントリーしたことが明らかとなった。

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームは3台のGRヤリスRally1を投入、レギュラードライバーのエルフィン・エヴァンスと勝田貴元に加え、セバスチャン・オジエを3台目として起用している。

 オジエは前戦のラリー・フィンランドで今季3勝目を飾り、ドライバーズ選手権2位に躍り出しており、パートタイマーの彼が本気でタイトル争いに挑むかどうかはこのギリシャの結果が左右することになりそうだ。

 ヒョンデ・モータースポーツは3台のヒョンデi20 N Rally1を投入、ティエリー・ヌーヴィルとオイット・タナクに加え、ダニエル・ソルドがラリー・イタリア・サルディニア以来の出場を果たす。

 タナクは前戦のフィンランドで激しいアクシデントでリタイアとなっており。コドライバーのマルティン・ヤルヴェオヤの健康状態が懸念されてきたが、1カ月の夏休みを経て無事に現場復帰を果たすことになりそうだ。

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは3台のプーマRally1を投入、アドリアン・フールモーとグレゴワール・ミュンスターの2人をワークスノミネート、プライベーターのジョルダン・セルデリディスがサファリ・ラリー以来の出場を果たす。

 WRC2選手権には29台がエントリーしている。ラリー・フィンランドでRally1デビューを果たしたサミ・パヤリがトヨタGRヤリスRally2にマシンをスイッチして挑み。選手権リーダーのオリヴァー・ソルベルグはここをスキップしたため、パヤリはソルベルグとの28ポイント差を縮めるチャンスだ。

 そのほかにも選手権3位につけるヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)、選手権4位のラウリ・ヨーナ(シュコダ・ファビアRS Rally2)、選手権5位のニコライ・グリアジン(シトロエンC3 Rally2)とヤン・ソランス(トヨタGRヤリスRally2)らが出場しており、タイトルの可能性をつなぐためにも上位の成績を目指す。

 ジュニアWRC選手権の最終戦には14台がエントリー、選手権リーダーのロメット・ユルゲンソン、8ポイント差で続くテイラー・ギル、28ポイント差のディエゴ・ドミンゲスとアリ・トゥルッカンらの若手たちが王座を目指す。