WRC2024/06/08

オジエのマネージャーのキム・ヴァタネンが逝去

(c)V&V Sport Management

 セバスチャン・オジエのマネージメントを長年にわたって務めてきたキム・ヴァタネン(写真右)が、ガンとの闘病の末、先週、51歳で亡くなった。

 1981年の世界ラリー選手権チャンピオンであり、ダカール・ラリーで4度の優勝経験を持つアリ・バタネンの長男であるキム・ヴァタネンは、1990年代前半にフランス・グラベル選手権とヨーロッパ・ラリー選手権に参戦したこともあるが、その後、プロゴルファーとなり、ヨーロピアン・ツアー・トーナメントなどに出場している。

 レースへの興味を再燃させたキム・ヴァタネンは、アテ・ヴァルスタ(写真左)とともにモータースポーツの最高レベルで活動するドライバーのためのマネージメント・エージェンシーであるV&Vスポーツ・マネジメントを設立しており、その後WRC史上最高のドライバーへと成長するオジエのマネージメントを2008年から開始している。

 V&Vスポーツ・マネジメントがマネージメントを行うドライバーは、オジエのほかには、故クレイグ・ブリーン、ヴァタネンの弟マックス・ヴァタネン、ヘイデン・パッドン、トピ・ヘイッキネンなどがいる。

 オジエは先週末に行われたラリー・イタリア・サルディニアの記者会見において、家族を失ったアリ・ヴァタネンにお悔やみの言葉を送っている。

「僕にとっては心から楽しめない週末だった。友人のアリ(・ヴァタネン)に向けての追悼の言葉をおくりたい。今週、ヴァタネン・ファミリーはキムを失って、彼は今とてもつらい時を過ごしている。人生にはそういうこともあるが、今日、僕が勝利を逃したというのとは違う喪失感だ。アリと彼の家族に、僕の力の限りのサポートを送りたい。どうか心を強くもっていてほしい」