WRC2023/02/22

クロアチアは昨年とほぼ同一の難コース

(c)Toyota

 世界でもっとも難しいターマックラリーと称されるクロアチア・ラリーが20SS/301.26kmのアイテナリーを公開した。

 シーズン初のフルターマックラリーとして3年目のWRC開催を迎えるクロアチア・ラリーは、今年も首都ザグレブをベースとして20SS/301.26kmで行われる。ルートは昨年とほぼ同一となり、完全に新しいステージは1つだけとなる。サービスパークもこれまでと同様にザグレブ・フェアに設けられている。

 20日木曜日の朝に行われるシェイクダウンはオキッチュ(3.65 km)のステージで行われたあと、その日の夕方にザグレブ国立大学図書館前で行われるセレモニアルスタートでラリーは開幕する。

 ラリー初日となる21日金曜日は、ザグレブ西南エリアの昨年のルートをなぞる。マリ・リポヴェツ〜グルダヌチ(19.20km)、隣国スロヴェニアの国境を行き来するストイドラガ〜ハルティエ(25.67km)は5kmほど延長されてこの週末もっとも長いステージになっており、クラシッチ〜ヴルシュコヴァツ(11.11km)の3ステージ、ペチュルコヴォ・ブルド〜ムレジュニチュキ・ノヴァキ(9.11km)の4ステージをザグレブ・フェアのサービスを挟んで2回ループする8SS/130.18kmというラリー最長の一日となる。

 22日土曜日はザグレブの南部エリアへと向かい、この週末で最もチャレンジングなステージであるコスタニェヴァツ〜ペトゥルシュ・ヴルフ(23.76km)で幕を開け、ヴィンスキ・ヴルフ〜ドゥガ・レサ(8.78km)、新しいラヴナゴーラ〜スクラド(10.13km)、アドリア海に近いスキーリゾートのプラタック(15.63km)の4ステージをサービスを挟んで2回ループする8SS/116.60kmの一日となる。

 23日日曜日の最終日は早朝5時半にサービスパークを最初のマシンが出発、ザグレブ北部の昨年とまったく同じ決戦の舞台へ向かう。トラコスチャン〜ヴルブノ(13.15km)、ザゴルスカ・セラ〜クムロヴェツ(14.09km)の2つのステージをノーサービスで2回ループする4SS/54.48kmという短い一日となり、2回目のザゴルスカ・セラ〜クムロヴェツの走行がパワーステージとして行われる。(地名表記協力:駐日クロアチア共和国大使館)