WRC2023/12/25

グリアジン、ブルガリアの国旗を掲げて出場か

(c)Nikolay Gryazin

 ニコライ・グリアジンが、来季の世界ラリー選手権ではブルガリアの国旗を掲げて出場することになるかもしれないとブルガリア・メディアの『Sportal.bg』が伝えている。グリアジンは来季、シトロエンのオフィシャル・ドライバーとしてC3 Rally2を駆ってWRC2に参戦する予定だ。

 ロシアによるウクライナへの侵略戦争によって、ロシア出身のグリアジンとコドライバーのコンスタンチン・アレクサンドロフはロシア国旗を掲げて競技で走ることを禁止され、中立選手を表すANA(Authorized Neutral Athletes)を表示してスポーツ活動を継続している。しかし、すべての国が、ロシア人が中立選手として参戦することを受け入れているわけではなく、とりわけ、フィンランド、スウェーデン、バルト三国はロシア選手の競技参加を最も厳しく制限してきた。

 ブルガリア自動車連盟のプラメン・イワノフ会長は、Sportal.bgにおいてロシア自動車連盟がブルガリア国旗の下でのグリアジンが出場することを受け入れるのを待っている状況にあると述べている。「我々はプロセスの最終段階にあり、最後の書類を集めているところだ」

 この記事は先週掲載されたもので、すでにラリー・モンテカルロへのエントリーは金曜日にすでに締め切られているが、グリアジンがブルガリアのライセンスを取得できたかどうかはまだ明らかにはなっていない。

 グリアジンは以前にはラトビアの国旗を掲げて運転したことがある。まだ、ドライビングライセンスを取得する年齢に満たなかったとき、ラトビアでライセンスを取得して競技を始めたためであり、カッレ・ロヴァンペラやオリヴァー・ソルベルグも同じくラトビアのライセンスでキャリアをスタートしている。