WRC2024/11/23

グリアジンがWRC2首位を堅持、パヤリ王座に接近

(c)RedBull Content Pool

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 フォーラムエイト・ラリー・ジャパンでは、ニコライ・グリアジン(シトロエンC3 Rally2)がWRC2今季3勝目を目前にしている一方で、サミ・パヤリ(トヨタGRヤリスRally2)がより初栄冠を手にしようとしている。

 前戦で勝利を飾っているグリアジンは、このシーズン最終戦でも初日からトップに君臨し、土曜日にはリードを1分25秒3差まで拡大しているが、2位をキープして1日を終えているパヤリは、このままポジションを維持できれば、WRC2とWRC2チャレンジャーの両タイトルの獲得に十分であることを理解し、この日の結果に満足している。

 パヤリはこの日、3回の最速タイムを記録、3位につけている新井大輝(シュコダ・ファビアR5)を51.4秒引き離している。

「上々の1日だった、とても安定した走りができたと思う。クルマは本当に調子よく動いてくれているし、無理のない走りを心がけている」とパヤリは語っている。

 新井はSS10とSS13ではベストタイムを奪って果敢に攻め続け、2008年のハンガリーGPのウィナー、ヘイッキ・コバライネン(トヨタGRヤリスRally2)に29.4秒差をつけて3位を守っている。「(SS13のあと)ロードセクションが混んでいて時間が非常にタイトで、タイヤの空気圧を調整する時間がなかったり大変でした。今日は4本のソフトタイヤを使って、最後まで走りきることに集中したので、明日はハードコンパウンドを使います。最後はタイヤが完全に終わってしまいグリップに苦労したが、新しいピレリを学んでいる」

 ガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRS Rally2)はスピンを喫した瞬間があったものの、ブレーキ・トラブルを報告している6位クリス・イングラム(トヨタGRヤリスRally2)やヤン・ソランス(トヨタGRヤリスRally2)を抜いて7位から5位に浮上している。