WRC2019/03/29

コルシカの舗装は前よりスムースも強い摩耗が難敵

(c)Michelin

「1万コーナーのラリー」と呼ばれるツール・ド・コルスは、断崖や岩肌がむきだしになったバンピーでツイスティなコーナーが連続するなど、一瞬のミスも許されないほどデンジャラスなステージが特徴だ。さらにコルシカ島の山岳地帯の天気は変わりやすく、路面コンディションの変化もまた勝負を大きく左右する。

 天気予報はラリーウィークには素晴らしい天気が続き、概ねドライでの戦いになると伝えているが、レッキ二日目の火曜日に嵐のような風が吹き荒れ、激しい雨が降るとともに山岳エリアでは雪さえも降っており、コンディションの変化はけっして油断できるものではない。

 ミシュランは、ツール・ド・コルスにむけてハードタイヤのパイロットスポーツH5、ソフトタイヤのS6の3種類のタイヤを準備、各ドライバーはハードタイヤ28本、ソフトタイヤ20本、ウェットタイヤ8本のうち、28本をラリーウィークで使用できる。

 ミシュラン・モータースポーツのWRCプログラムマネージャーを務めるアーノルド・レミーは、以前よりもコルシカの道はスムースに生まれ変わったが、それでもタイヤが非常に摩耗しやすいことに変わりなく、タイヤのマネージメントが重要になると語った。

「今季初の純粋なターマックラウンドのツール・ド・コルスでは、ポルト・ヴェッキオをはじめとして新しい場所を訪れることになるため、戦いは興味深いものになるだろう。コルシカの道は以前よりスムースになっているが、路面は相変わらずザラザラしており、場所によってはタイヤが非常に摩耗しやすいことが特徴となる。一週間でもっとも長いカステニッシアのステージを含むタフなループはタイヤにとって特に重要になるだろう。ドライバーたちは天気の変化にも気を付けなければならないだろう。ミシュランはハードをメインとして、ソフト、フルウェットのためのレインもオプションとして用意した。適切な技術的なアドバイスが彼らの戦いの役に立てるよう願っている」