WORLDWIDE2022/12/15

コヴァライネン、フィンランド選手権に参戦へ

(c)Secto Labs

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 ヘイッキ・コヴァライネンと、かつて彼のF1ライバルだったキミ・ライコネンの甥、ユストゥス・ライコネンがチームメイトとなって、来年のフィンランド・ラリー選手権にセクト・ラボ・ラリーチームから参戦することになった。

 セクト・ラボは、ラリー・フィンランドのタイトルスポンサーでもある電気自動車のリース会社であるセクト・オートモーティブが新たに立ち上げたモータースポーツにおいてエミッションフリーで持続可能な競技を行うための研究・検証を行う開発部門だ。

 今年の全日本ラリー選手権でチャンピオンに輝き、ラリー・ジャパンでWRCデビューを果たしたコヴァライネンは、セクト・ラボ・ラリーチームのシュコダ・ファビアRally2エボを駆ってフィンランド選手権に挑むが、そのプランは長期にわたるものだ。参戦1年目は選手権6位以内、2年目は3位以内、そして2025年までに選手権タイトル獲得を目指すという。

「僕はフィンランドで、まったく異なるタイプの道路で戦いたいという夢を持っていた。数週間前にインタビューでそのことを公言したら、セクトのみんなと組むことができて、その結果ここにいる」とコヴァライネンは語った。

「この機会をとても喜んでいる。フィンランドでのラリーは、ある意味、故郷に帰ってきたようなもので、とても楽しみにしている。ここは子供の頃に僕がドライブを始めた場所で、大きな挑戦であることは承知しているが、僕にはたくさんの情熱がある」

「まだ体力もあるし元気だから、このキャリアをもう少し追求しない理由はないと思うんだ。僕はカッレ・ロヴァンペラではないし、若くて才能があるわけでもない、年をとって経験も積んでいる。でも、絶対にやってみせるよ」

 コヴァライネンは来年、新しいコドライバーのヤンニ・フッシと組む。彼女はフィンランドの女優で、2021年のジュニアWRCチャンピオンであるサミ・パヤリとともに過去2回だけラリーに出場した経験がある。

 彼女とコヴァライネンは、実は水曜日のチーム発表記者会見で初めて直接会ったばかりだ。

「私は自分を成長させ、新しいことに挑戦するのが大好き」とフッシは語った。

「去年の春にラリーに挑戦して、一度挑戦してみたら、夢中になった。本当に楽しいし、もっとうまくなりたいし、いろいろなことを学びたい。だから、ヘイッキやセクトのチームと一緒に仕事ができることに、とてもワクワクしている」

 フッシが撮影などの仕事があるときには、以前にヤリ-マティ・ラトバラとコンビを組んでいたミーカ・アンティラがコヴァライネンのコドライバーを行い、同時にフッシの技術的なサポートを継続的に行うという。

 一方、17歳のライコネンはラリー歴3年目だが、今夏のラリー・フィンランドでは史上最年少で2輪駆動クラス優勝を果たし、すでに素晴らしい速さを見せており、コヴァライネンのチームメイトとしてプジョー208Rally4でフィンランド選手権の2輪駆動クラスに挑戦する。

「これまで2年間、国内の小さなクラスでラリーをしてきて、成功と進歩の両方を手に入れることができた。今は自分のスピードを試すためにR4カテゴリーにステップアップする時だ」