WRC2022/11/22

シトロエン・レーシング、新ロゴマークへ

(c)Citroen

 シトロエン・レーシングは、新しいロゴマークを発表、2013年に向けてシトロエンC3 Rally2のアップデートによってさらに強力なパフォーマンスをカスタマーに提供することを約束した。

 1919年に誕生したシトロエンは9月に新しい「ドゥ・シェブロン」のロゴマークとコーポレート・ブランド・アイデンティティを発表している。103年の歴史をもつ同社がロゴを変更するのは10回目のこととなり、立体的に見えるロゴからフラットなデザインとなり、より目立つシェブロンを、柔らかい縦長の楕円形のフレームで囲んでいるのが特徴だ。コーポレートカラーもシトロエンの特徴ともいえる目映いレッドから落ち着いた深みのあるレッドへと変更されている。

 現在のシトロエン・レーシングのロゴマークは、それまでのシトロエン・スポールが2009年にシトロエン・レーシングと改められ、その年のキプロス・ラリーから使用されてきたものだ。

 この当時、ロゴマークの変更は、「シトロエンがモータースポーツで勝利するブランドであることを真に明らかにする」と説明されていたが、今回のロゴ変更は同社のブランド変更に伴ったものであり、WRCのファクトリーチームの復活の兆しかどうかについてははっきりしていない。

 シトロエン(ステランティス)のカスタマーコンペティション部門責任者であるディディエ・クレモンは、C3 Rally2によるWRC2参戦の継続を約束するとともに、高いパフォーマンスを求めるカスタマーのために開発を継続すると語っている。

「我々にはC3 Rally2の開発を続けていく意欲に満ちており、このマシンのパフォーマンスを落とすのは論外です。2023年もこのクルマの開発を継続し、充実したプログラムを計画している」

 シトロエン・レーシングの大きなサポートを受けてWRC2に挑んでいたヨアン・ロッセルはアクロポリス・ラリーの横転でタイトルチャンスを失ったが、来季も引き続きC3 Rally2でWRC2に挑むことが決まっている。

「私たちは競争者であり、レースやチャンピオンシップで勝つことが好きだ。だから、もちろんそのミスは残念だった。彼のコーナリングは完璧すぎたが、イン側に罠が待っていたわけだ。それでもヨアンは非常に良いものを見せてくれた。彼はスピード、一貫性、レースインテリジェンスを示してくれたので、我々はさらなる挑戦を続けることにしたのだ」

 シトロエン・レーシングは、マシンをハンドリングするチームの選定を含め、ロッセルが開幕戦ラリー・モンテカルロでシーズンを開始できるよう万全の準備を行う計画だ。