2025年シーズンのジュニアWRC選手権は、全5ラウンドで構成されるカレンダーのイベントが刷新され、ラリー・デ・ポルトガルとセントラル・ヨーロッパ・ラリーが新たに加わることになった。
ジュニアWRCは来季もフォード・フィエスタRally3によるワンメイク方式を維持し、例年通り冬の定番であるラリー・スウェーデンが開幕戦となる。次のラリー・デ・ポルトガルはマトジニョスを拠点とするイベントで、2022年以来の復活となる。アクロポリス・ラリー・ギリシャは、これまで最終ラウンドとして開催されていたが、カレンダーから外れたサルディニアに代わって第3ラウンドに組み込まれた。
シリーズ主催者は、ポルトガルを復活させ、人気のクラシックラリーであるラリー・フィンランドを維持することで、グラベルの重点をラフグラベルからスムースグラベルへと移行させた。ラリー・クロアチアがWRCでの3年間の契約を終えたことから、来季のターマックラウンドはセントラル・ヨーロッパ・ラリーが担い、シリーズ最終戦として行われる。
今年は過去最高の20台がエントリーし、エストニア出身のロメット・ユルゲンソンがタイトルを獲得したが、FIAジュニアWRCマネジャーを務めるマチェイ・ヴォダは、来シーズンも同様の盛り上がりを期待している。
ヴォダは次のように語った。「2025年はFIAジュニアWRCにとって、さらなる飛躍の年になりそうだ。我々はスウェーデンの凍てつく道から灼熱のギリシャ、そしてオーストリア、チェコ共和国、ドイツの変化に富んだターマック路まで、さまざまな地形で選手が挑戦できるカレンダーをデザインした」
「特にポルトガルに戻ることと、セントラル・ヨーロッパ・ラリーが追加されることに興奮している。これにより、シリーズに新たな次元が加わるだろう。来シーズンが非常にエキサイティングなシーズンになることは間違いなく、誰が頂点に立つのか楽しみでならない」
■ジュニアWRCの2025年カレンダー
Rd.1 ラリー・スウェーデン(2/13-16)
Rd.2 ラリー・デ・ポルトガル(5/15-18)
Rd.3 アクロポリス・ラリー・ギリシャ(6/26-29)
Rd.4 ラリー・フィンランド(7/31-8/3)
Rd.5 セントラル・ヨーロッパ・ラリー(10/16-19)