WRC2021/01/29

ジュニアWRCはクロアチアで開幕する全5戦へ

(c)M-Sport

 若手のためのステップアップカテゴリーとして誕生から20周年を迎えるFIAジュニアWRC選手権は、今季ふたたび5ラウンドのカレンダーで開催されることが発表された。

 ジュニアWRC選手権は昨年も5戦が計画されていたが、COVID-19パンデミックのために最終的に4戦のカレンダーとなっていた。

 2021年のジュニアWRCは、世界ラリー選手権に新しく加わることになったラリー・クロアチア(4月22〜25日)のターマックで開幕したあと、グラベルの連戦となり、第2戦はラリー・デ・ポルトガル(5月20〜23日)、第3戦はラリー・エストニア(7月15〜18日)となり、そのあと、イープル・ラリー・ベルギー(8月13〜15日)、ラリー・デ・エスパーニャ(10月〜17日)のターマック2連戦でシーズンが締めくくられる

 ジュニアWRCは今季もまたMスポーツ・ポーランドでフォード・フィエスタRally4のワンメイクとなり、タイヤはピレリを使用する。ドライバーはベスト4の結果がカウントされ、少なくとも3ラウンド前に出場したことがあるドライバーが最終ラウンドで2倍のポイントを獲得する資格をもつことになる。

 FIAジュニアWRCチームディレクターのマチェイ・ヴォーダは、今季のカレンダーは多種多様な特性のイベントで構成されると語った。

「2021年のFIAジュニア選手権が、今年のカレンダーの中で様々なイベントがミックスされて構成されたことは素晴らしいことだ。5つのラウンドでは、すべてのドライバーを厳しく試し、誰が本当に才能を持っているのかを見極めることが選手権にとって非常に重要となる。同じラウンドは2つとないので、チャンピオンシップの状況が大きく変わることになるだろう」とヴォーダは語った。

「我々はこれまでもFIAやWRCプロモーターと協力して、各イベントに向けてクルーが準備できるようにカレンダーを均等に配置するように努力してきた。通常、ジュニアWRC選手権は9月か10月に終了するが、それによって選手権に出場したクルーが次のシーズンの準備やプログラムを確認するのに十分な時間を確保することができるよう配慮したものだ」