WRC2025/03/09

スコットランド、WRC開催について交渉中

(c)Grampian Forest Rally

 スコットランドでWRC開催をめぐる話し合いが進んでいると英国メディアの『Press and Journal』が報じている。

 2020年にウェールズでの開催がCOVIDの流行で中止になって以降、歴史ある英国でのWRCラウンドは中断しており、北アイルランドでのWRC招致活動もこえまでのところ実を結んでいない状況だ。

 この計画はスコットランド北東部のアバディーン市議会の予算会議で発表されたものだ。市の財務責任者アレックス・マクレランは、2026年から3年間にわたってWRCをアバディーンに招致するためにモータースポーツUKとWRCプロモーターの協議が始まっていると証言している。

 計画が実現すればスコットランドでWRCが見られるのは1992年以来初めてとなる。マクレランによると、WRCイベントは、この地域に8000万ポンド(1億ユーロ)という大きな経済効果を生み出す可能性があると述べている。

「我々は、アバディーン市を拠点とするイベントの3年間の契約を確保することを目指して、モータースポーツUKと協議してきた」とマクレランは語った。

「アバディーンは1989年からグランピアンフォレスト・ラリーを開催しており、すでにラリーの歴史が深い。開催すれば、国際的な投資が促進され、地元経済活動が活発化し、雇用が創出されるだろう。これにより、当初の3年間で8000万ポンド以上の経済効果が期待できる」

「市内中心部にあるP&JライブアリーナがWRCイベントを拠点となる。P&Jライブアリーナは、1万5000人を収容できる屋内施設であり、ファンゾーン、サービスパーク、メディア施設、競技本部はすべてこのアリーナに設置される計画だ」