WRC2019/10/20

ソルド、最終戦オーストラリアに追加参戦へ

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、11月14日から17日にかけて開催される最終戦ラリー・オーストラリアにダニエル・ソルドを追加参戦させることを決定、ティエリー・ヌーヴィルとアンドレアス・ミケルセンの3台体制で挑むことを発表した。

 今季最終戦ラリー・オーストラリアのエントリーリストにおける重要なニュースは、ヒュンダイがミケルセンとソルドをラインナップに選び、クレイグ・ブリーンを選択肢から外すという決定を下したことだ。

 ヒュンダイでわずか2戦しか出場していないブリーンはドライバーズランキングで最下位ではあるが、それゆえにオーストラリアでは最も有利なスタート順を味方にチームの選手権にとってこれ以上ない活躍が期待できるとも考えられてきたからだ。

 いっぽう、今週末のスペインをスキップするミケルセンは、2016年にフォルクスワーゲンでオーストラリアで優勝したが、ドライバーズ選手権で現在、クリス・ミークとヤリ-マティ・ラトバラを上回る4位につけているため、トヨタとの選手権争いを考えた場合、そのランキングがオーストラリアでは足枷になるかもしれないと考えられてきた。

 ミケルセンは今季、ヒュンダイとは当初フル参戦の契約があったが、セバスチャン・ローブが参戦するイベントに関してのみステアリングを譲るという合意によって彼の参戦は3戦少なくなったが、オーストラリアのシートを守ることに成功したようだ。

 ソルドの選択はある意味では当然のことだろう。7戦目の参戦となるラリー・デ・エスパーニャが彼の今季の最終ラウンドになる可能性があるとも考えられてきたが、ラリー・イタリア・サルディニアで優勝するなどドライのグラベルでの安定した好成績が評価された恰好だ。

 ソルドは最終戦のことよりまずは今週末のスペインでベストな結果を目指したいと語った。

「僕の母国ラリーであるスペインでヒュンダイi20クーペWRCを駆るのが待ちきれないほど楽しみだ。同じ週末にグラベルとターマックの両方を競うので、これは常に非常に特別なイベントだ」とソルドは語った。

「グラベルからスタートするのは良いことだ。僕たちは出走順が遅いぶん有利なので、タイムを稼ぎたい。すべてのチームに速いドライバーがいるので、ターマックは激しい争いとなり、間違いなくエキサイティングなイベントになるだろう。選手権争いが厳しいが、スペインなので、僕のモチベーションも倍増する。観客は選手皆を見に来るが、スペイン人ドライバーには少しだけ声援が多いように感じるんだ!」