ERC2020/11/30

ソルベルグ、逆転でERC1ジュニア・タイトルに輝く

(c)ERC

 19歳のオリヴァー・ソルベルグは、先週末に行われたラリー・イスラス・カナリアスを総合4位でフィニッシュ、ERCのタイトルには届かなかったが、逆転でERC1ジュニア・チャンピオンに輝いている。

 ERC1ジュニア選手権のタイトル争いは、グレゴワール・ムンスターがリード、ソルベルグは6ポイント差を追い掛ける立場で最終戦のラリー・イスラス・カナリアスを迎えていた。予想外の雨になった金曜日の朝、ムンスターがパンクのために大きく後退、ソルベルグにとっては精神的に楽な展開になるかと思いきや、彼もまたウエットとドライのミックスしたタイヤチョイスによってハンドリングに苦しむことになり、13位と出遅れることになった。

 日射しがでれば瞬く間に路面はドライになるが、しばらくするとまた強い雨が降るというように目まぐるしくコンディションが変化したため完全なタイヤチョイスをし続けることは不可能な週末になったが、ソルベルグは少しずつペースをつかんで最終的には総合4位でのフィニッシュを迎えている。

 ソルベルグは、ERC1ジュニア・カテゴリーではMスポーツのアドリアン・フォーモーに優勝を奪われて今季3度目の勝利を逃したものの、ライバルのムンスターが6位に終わったため、最終的には11ポイント差をつけてERCのジュニア・チャンピオンに輝くことになり、2021年のERCに出場するための10万ユーロの助成金を手にするチャンスをつかんでいる。

「ルクヤヌクに次いで2位でシーズンをフィニッシュしたことも、決して楽なシーズンではなかっただけに素晴らしいことだ」とソルベルグは語った。

「カナリアスの週末はクレイジーな路面変化との戦いとなって、アクアプレーニングによってヒヤッとしたこともあったが、困難な状況のなかですべてがうまくいった。まだ僕は19歳と若く、ターマックを経験したことがなかったので、ERCではその経験を得ることができた。そして、どのラリーでもこのように厳しい戦いがあったなかでタイトルを獲得できたので素晴らしい気持だよ。本当に良いシーズンになった。今は2021年に向けて計画を立て、獲得したお金をどう使うかを考えなければならないね」