WORLDWIDE2022/09/16

ソルベルグ親子、ROCの防衛に参戦へ

(c)ROC

 2023年1月28日から29日にかけて開催されるレース・オブ・チャンピオンズ(ROC)は、ふたたびスウェーデンのピテ・ハヴスバッドの雪と氷の上で開催されることを発表、ROCネイションズ・カップを制したペター・ソルベルグとオリヴァー・ソルベルグが来季もふたたびノルウェーチームとしてタッグを組んで連覇を狙うことが明らかとなった。

 今年のROC Snow + Iceの成功を受けて、北極圏からおよそ100kmの凍てつくバルト海に面したこの素晴らしい会場で、このイベントが再び開催される。モータースポーツ界のレジェンドたちが1月にスウェーデンに集結し、ROCの象徴的なパラレルトラックで同一のマシンを使って直接対決し、ドライバーの腕前だけで勝敗が決まる。

 F1世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテルとミカ・ハッキネン、そしてF1のサポートカテゴリーである女性だけのレースカテゴリーであるWシリーズチャンピオンのジェイミー・チャドウィックが参戦する。

 地元ファンの声援は4度のFIA世界ラリークロス王者であるスウェーデン出身のヨハン・クリストファーソンに集まることが予想される一方、ソルベルグ親子によるROCネイションズ・カップのタイトル防衛にも注目が集まりそうだ。

 1988年に始まったROCは、パリ近郊のリナス・モンレリ・オートドロームで最初の数年開催されたあと、10年あまりをグランカナリア島で開催されてきた。その後、北京の鳥の巣オリンピックスタジアム、パリのスタッド・ド・フランス、ウェンブリー・スタジアム、ロンドンのオリンピック・スタジアム、メキシコシティのフォロ・ソル、バンコクやマイアミ、リヤド、バルバドスなど、世界有数の会場で開催されてきた。

 ROCは、今年のピテ・ハヴスバッドで初めて雪と氷の上で開催されており、その成功を受けて、ROCの象徴であるクロスオーバーブリッジを備えた専用のパラレルトラックとともに再びスウェーデンにイベントが戻って来る。

 ROCは2日間にわたって開催される。まず、ROCネイションズカップ(現地時間1月28日土曜日の12時から15時)では、ドライバーが国籍別にチームを組み、「世界最速の国」の称号を競う。そして、ROCチャンピオンズレース(現地時間1月29日(日)12時から15時)では、チームワークは一切通用せず、個人の栄光を賭けた戦いが繰り広げられる。

 世界ラリーの英雄であるペターとオリヴァーのソルベルグ親子は、チーム・ノルウェーとして今年初めに獲得したROCネイションズカップの防衛戦に臨む。

 世界ラリー選手権と世界ラリークロス選手権で計3度のタイトルに輝いているペター・ソルベルグは次のように語った。「私のキャリアには素晴らしい思い出がたくさんある。世界選手権はもちろん良かったが、最も素晴らしい経験を挙げるとすれば、今年のROCネイションズ・カップでオリヴァーと一緒に優勝したことだ」

 イープル・ラリー・ベルギーでWRCの自己最高成績となる4位を獲得したばかりのオリヴァー・ソルベルグは、次のように語った。「また戻って来て、父と一緒にROCネイションズ・カップのタイトルを守ることを本当に楽しみにしている。もちろん、個人戦では、父に勝てるよう頑張るつもりだ!」