ラリー・ジャパンの最終日、ラリーリーダーのオイット・タナクがオープニングステージのヌカタ・ステージでクラッシュし、この瞬間にティエリー・ヌーヴィルの初のワールドチャンピオンが決定した。
ヌーヴィルはタナクに25ポイント差をつけて最終戦のラリー・ジャパンを迎えており、土曜日をトップで終えたタナクが暫定で18ポイントを獲得してはいたものの、ヌーヴィルは最終日にスーパーサンデーとパワーステージで2ポイントを獲得すれば逃げ切ってチャンピオンに輝く予定だった。
だが、20kmあまりのヌカタ・ステージの残り1km地点の右コーナーはかき出された泥で滑りやすくなっており、タナクはスライドして激しくコースオフ、深いディッチのなかで身動き出来ずにリタイアとなってしまった。
このコーナーではタナクの後方でWRC2の4位につけていた昨年の全日本チャンピオンであるヘイッキ・コヴァライネンも同じようにコースオフ、タナクのマシンに乗り上げてマシンを止めている、まさしく悪夢のコーナーとなってしまった。
タナクが戦線離脱したため、マニュファクチャラー選手権についてはタナクの土曜日のサタデーポイントがノーポイントとなるため、現時点で土曜日を終えた時点での暫定ポイントではトヨタが4ポイント差をつけて逆転している状況だが、最終日のポイントをめぐるバトルはこれからとなるため、まったくわからない状況となっている。