ダカール・ラリー2025の木曜日、ダチア・サンドライダーズ・チームは、ナッサー・アル-アッティーヤ(ダチア・サンドライダー)がライバルたちに10分近い差をつける圧倒的な走りを見せたことで、チームにとって初のステージ勝利を手にしたかに見えたが、しかし、10分間のペナルティによりその栄光を逃した。
この日のステージ5は、クルーが外部からのテクニカル・アシスタント無しでこなさなければならないマラソンステージの後半を形成し、これまでで最も過酷なステージのひとつとなった。
特に、ステージ序盤と終盤50kmには曲がりくねった岩だらけのセクションが混在し、ナビゲーションが極めて重要となる一方、常にパンクのリスクに晒されていた。
ダカールで5度の優勝経験を持つアル-アッティーヤとナビゲーターのエドゥアール・ブーランジェは、メカニカルトラブルに見舞われ、30分以上の遅れを喫したものの、アルーラから428kmの難関ステージで見事な復活を果たした。
アル-アッティーヤは当初、トヨタGAZOOレーシングのセス・キンテーロ(トヨタGRハイラックス・エボ)に9分59秒の大差をつけてステージを終了したが、ペナルティによりステージ2位に後退した。3位のマティアス・エクストローム(フォード・ラプター)との差は17分となった。
アル-アッティーヤのペナルティは、ステージ中にパンク交換を行った後、スペアホイールを持たずにフィニッシュ地点に到着したことによるものだ。この結果、トヨタはダカール2025においてイベント前のプロローグを含めすべてのステージでトップタイムを獲得し、ステージ連勝記録を維持している。
トヨタのヘンク・ラテガン(トヨタGRハイラックス・エボ)は10分以上のリードで総合首位を維持して休息日を迎える。