今シーズンの最後のWRCヨーロッパ・ラウンドとなるセントラル・ヨーロッパ・ラリーに向けて、トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームは、先週末、チェコのターマックでプレイベントテストを完了した。
今季のWRCも残すところ2戦となっており、ヒョンデとトヨタのタイトル争いが注目を集めている。来週、チェコ共和国、ドイツ、オーストリアの3カ国のターマックステージで開催されるセントラル・ヨーロッパ・ラリーでは、ドライバーズ選手権では大きなリードを手にしているヒョンデのティエリー・ヌーヴィルがタイトルを決める可能性があるが、トヨタはマニュファクチャラーズ選手権でヒョンデとの差を縮め、逆転タイトルへの道筋をつけることを目指す。トヨタは前戦ラリー・チリ・ビオビオでは35ポイントあったヒョンデのリードを17ポイント差へと縮めている。
トヨタはチャレンジングなステージをもつセントラル・ヨーロッパのイベントに向けた最後の準備を行うステージとしてチェコの路面を選んでおり、このイベントでマニュファクチャラーノミネートされるセバスチャン・オジエ、エルフィン・エヴァンスとともに、前戦を欠場し、このターマック・イベントでトヨタのRally1カーのコックピットに戻ってくる勝田貴元の3人が週末にナローなターマックでテストを行った。
オジエはほぼドライのコンディションのなかでGRヤリスRally1マシンの微調整を行ったが、エヴァンスと勝田は雨でウェットとなったターマックで走行を行い、次第にコーナーが泥で汚れる典型的なチェコの滑りやすいコンディションのなかでGRヤリスRally1の微調整を行っている。
セントラル・ヨーロッパ・ラリーは10月17日から20日まで開催される。