WRC2024/09/04

トヨタ、WRCチリへ4台の最強布陣で参戦へ

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームは、今月末に開催される次戦のラリー・チリ・ビオビオにセバスチャン・オジエとカッレ・ロヴァンペラを加えた4台フル体制で参戦、マニュファクチャラー選手権のリード奪回を目指す。また、オジエは今週のアクロポリス・ラリー・ギリシャを前に、選手権リーダー、ティエリー・ヌーヴィルから27ポイント差のランキング2位となっており、ヒョンデのドライバータイトル阻止を目指す。

 今季のグラベル・ラウンド最終戦として9月26〜29日に行われるラリー・チリがエントリーリストを公開、10台のRally1カーを含む全45台のエントリーがあったことを明らかにしている。

 トヨタはラリー・チリでは、ラリー・デ・ポルトガル、ラリー・ラトビア、ラリー・フィンランドに続いて今季4度目となる二人のワールドチャンピオンが揃った布陣となり、4台のGRヤリスRally1を投入する。オジエ、ロヴァンペラとエルフィン・エヴァンスがマニュファクチャラーノミネートとなり、勝田貴元がポイント対象外のドライバーとして出場する。

 ヒョンデ・モータースポーツはいつもどおりに3台のi20 N Rally1を投入、ヌーヴィル、オイット・タナクに加えてエサペッカ・ラッピが今季5戦目の登場を果たす。

 Mスポーツ・フォードは3台のフォード・プーマRally1を投入、アドリアン・フールモーとグレゴワール・ミュンスターをマニュファクチャラーノミネートし、ラトビアで表彰台争いを演じたマルティンシュ・セスクスがふたたびノンハイブリッドRally1を走らせる。

 WRC2のエントリーリストには16台が名を連ね、オリヴァー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRS Rally2)はここでタイトルを決める可能性がある。ソルベルグは次戦のアクロポリス・ラリーには出場しないものの、彼とタイトルを争うサミ・パヤリあるいはヨアン・ロッセルがアクロポリスで優勝を飾ったとしても、ソルベルグがチリで優勝すればタイトルに輝くことになる。

 パヤリはチリに出場しないものの、タイトルの可能性を残すロッセルとニコライ・グリアジンの2台のシトロエンC3 Rally2がソルベルグの前に立ちはだかることになる。そのほか、ガス・グリーンスミスとピエール-ルイ・ルーベがトークスポーツWRTのシュコダ・ファビアRS Rally2で出場するほか、ヤン・ソランス(トヨタGRヤリスRally2)も表彰台を争うメンバーになりそうだ。