WORLDWIDE2020/05/05

ニュージーランド選手権、今季開催をキャンセル

(c)Paddon Motorsport

 2020年のニュージーランド・ラリー選手権は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による余波を受けてキャンセルされることになった。

 今季のニュージーランド選手権は、すでに4月に予定された開幕戦ラリー・オブ・オタゴと5月の第2戦インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイについてはニュージーランド政府が発表した自主隔離のルールに基づいて延期となっており、残りのラウンドについても開催については疑問となってきた。

 選手権プロモーターによれば、イベント主催者にとってラリーの準備には長い期間と経済的な負担が必要だが、COVID-19の影響によって不確実な状況が続くことになったため、将来の財政的打撃を受けるリスクを負うのではなく、2021年をより良いシーズンとして開催するために今季の選手権をキャンセルすることになったという。ブライアングリーン・プロパティグループなど、選手権の定評あるスポンサーは、2021年の選手権を引き続きサポートすることを約束している。

「それは本当に難しい決定だった。しかし、我々はそれが選手権を長期にわたって健全に持続させるためには最良であることを知っている」と選手権コーディネーターであるブレア・バーテルスは語った。

「私たちはラリーが大好きであり、私たちは常に大きな情熱を注いできた。今年はなくなるという報せは本当に辛いことだが、私たちはこのような前例のない時代に現実的でなければならない」

「経済への影響は大きく、今シーズンについては国内選手権のレベルでのラリーの開催を持続可能とする十分に大きなエントリーがあるという判断は合理的ではない。それでもクラブイベントは引き続き開催されるだろうし、1回限りのラリーがエキサイティングな機会として開かれる可能性があるかもしれない。みなさんの力強いサポートに感謝するとともに、私たちは次のシーズンにむけた作業計画を開始するつもりだ」