ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第3戦ロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビアの予選ステージが木曜日に行われ、英国のフィリップ・アレン(シュコダ・ファビアRS Rally2)がトップタイムをマークするという予想外の幕開けとなった。
ロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビアは、スウェーデンのカールスタッドで行われるERCラウンドとして今年で3回目の開催を迎える。木曜に行われた予選ステージでは、アレンが最速タイムを叩き出し、イタリアのアンドレア・マベッリーニ(シュコダ・ファビアRS Rally2)を0.7秒差で抑えてトップに立ち、周囲を驚かせた。
アレンは、ラリー・オブ・スカンジナビアの予選ステージのスタート直前、インターコムの故障により急遽自身のヘルメットを交換する事態に見舞われた。しかし、土壇場での変更にもかかわらず、パフォーマンスには一切影響がなかった。ただし、フィニッシュラインで借り物のヘルメットを脱ぐのには少々苦労したようだ。
「大きなトラブルはなかった。スタート時にちょっとヘルメット交換があったくらいだ。ペースもそれほど悪くなかった。正直に言えば、もう少しプッシュできたかもしれない」とアレンは率直に語った。
アレンはこれまでERCで大きな存在感を示してきたわけではないが、時折速さの片鱗を見せてきた。前戦のラリー・ハンガリーでERCにおけるキャリアベストとなる10位でフィニッシュしており、昨年のロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビアでは、クラッシュしてリタイアするまで良いスピードを見せており、今度こそさらなる上位でのフィニッシュにも期待がかかる。
この予選でトップタイムを記録したことで、アレンは金曜日のスペシャルステージの出走順を最初に選ぶ権利を得た。つまり、上位陣の中で最後尾を走れるということだ。先行車が路面のグラベルを掃いてくれるため、これはグラベルラリーにおいては大きなアドバンテージとなる。
マベリーニが予選2位につけたのは、あまり驚きではなかった。彼は前ラウンドのハンガリーで優勝争いの末にリタイアを喫していた。
「これもラリーの一部だ。前に進むしかない。ラリーのスタートとしてはいい形だと思う。簡単ではないだろうが、ベストを尽くす」とマベリーニは語った。
ノルウェーのフランク・トーレ・ラーセン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)は、ジョン・アームストロング(フォード・フィエスタRally2)やエイヴィンド・ブリニルセン(トヨタGRヤリスRally2)を抑えてウォームアップステージで3位につけた。一方、開幕戦のハンガリーでERC初優勝を飾ったローペ・コルホネン(トヨタGRヤリスRally2)は精彩を欠き、トップから約3秒遅れの10位にとどまった。
「クリーンな走りだったが、マシンに少し苦戦した。リヤのグリップを失い、何か所かでタイムを落とした。セットアップの変更が必要かもしれない」とコルホネンは認めた。
ロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビアは、木曜夜に短いスーパーSSで開幕し、金曜日から本格的に競技がスタートし、8SSが予定されている。