グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、フォードの野望のダカール・マシン、ラプターT1+が初公開された。
Mスポーツが開発した新型フォード・ラプターT1+は、フォードのファクトリードライバーのカルロス・サインツ・シニアとナニ・ローマによって8月以降本格的な開発がスタート、8月8〜10日に行われるバハ・ハンガリーで競技デビューし、10月に開催される伝統的なダカールの前哨戦、ラリー・デュ・マロクでダカールの最終準備を行う。
フォード・パフォーマンスのグローバル・ディレクターであるマーク・ラッシュブルックは、ラプターT1+によるダカール参戦プログラムの背景と重要性について次のように語っている。
「ダカールのような過酷なレースに挑むことは、フォード・パフォーマンスにとって大変なことですが、私たちは決して挑戦から逃げたことはありません。この挑戦を受け入れるために、私たちはMスポーツとレッドブルという世界最高のチームとパートナーシップを組みました」
「フォード・ラプターT1+は、私たちのグローバルなオフロード・ビジョンのための杭です。ラプターT1+から学ぶことは、バハ1000やフィンケ・デザート・レースでノーマル・トラックと競い合うことと共に、ラプター車両をお客様にとってより良いものにするのに役立つことだろう」
Mスポーツのディレクターであり、ダカールチームのマネージャーでもあるマシュー・ウィルソンは、1997年の世界ラリー選手権のスタート以来提携しているフォードとの新しい冒険を楽しみにしていると語った。
「この新しいフォード・ラプターT1+でダカールに向かうフォード・パフォーマンスをサポートすることは、信じられないような冒険になるでしょう。私たちはすでに10,000キロに及ぶ過酷なコンディションでのテストを終えており、来月のバハ・ハンガリーから始まるこの究極の挑戦に挑む準備はできていると感じています」
ラプターT1+はT45スチール製スペースフレーム・シャシーとカーボンファイバー・パネルをもち、フォード・コヨーテ製5リッターV8エンジンが搭載されている。車重は2010kg、全幅は2300mmで、400mmの最低地上高を確保している。
フォックス製の3ウェイおよび4ウェイ調整可能な外部バイパスダンパーとリモートリザーバー、独立したダブルウィッシュボーンサスペンションを装備。6ピストンキャリパー付き355mmアルコンディスクを17インチホイールと37インチタイヤを装着している。