アドリアン・フールモーは先週末、英国カンブリア州にあるMスポーツのファクトリーで行われたお別れパーティで長年ともに働いてきたチームのメンバーたちとの別れを惜しんだ。
木曜日の朝、Mスポーツに5年間在籍したフールモーがヒョンデへ移籍することが発表された。彼はその週末にはイタリアのモンツァ・サーキットで行われるモンツァ・ラリーショーにフォード・プーマRally1で出場することがチームとの最後の仕事となる。
フールモーは、次のように語った。「ドベンバイ・ホールに別れを告げる時が来た。小さなフィエスタR2Jでの最初のスタートから、今週末のモンツァでのプーマRally1での最後の走行まで、信じられないような旅だった。Mスポーツのマシンで多くの良い結果を残すのを手伝ってくれたすべての人に感謝の気持ちを伝えたいと思う」
「そして最後になってしまったが、マルコム(・ウィルソン、Mスポーツ会長)に心からの感謝を捧げたい。長年にわたるあなたのマネジメントがなければ、僕は今のようなドライバーにはなれなかっただろう」
フールモーはMスポーツでのお別れのあと、モンツァ・ラリーショーのためにイタリアに向かっている。
3日間で2万5000人以上のファンがイタリアと世界のトップドライバーを見るためにアウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァに押し寄せ、さらに50以上のテレビチャンネルやオンラインプラットフォームでは、10億人近い視聴者が、日曜日の午後に行われたマスターズショーを観戦している。
週末のハイライトともいえるマスターズショーでは、プーマRally1を駆るフールモーが、最終決戦で、来年のチームメイトとなる新しいワールドチャンピオンのティエリー・ヌーヴィル(ヒョンデi20 N Rally1)を破り、Mスポーツ・フォードのトップドライバーにふさわしいパフォーマンスでチームに別れを告げている。
「プーマで最後のステージをドライブするのは本当に楽しかった」とフールモーは喜びを語った。
彼は今週、ヒョンデi20 N Rally1にステアリングを持ち替えて最初のテストを行い、その後、週末にフレンチアルプスの麓で行われるラリー・ナショナル・イヴェルナル・デュ・デヴォリュイでこのマシンでデビューを果たす予定だ。