ケン・ブロックは11年のパートナーであるフォードと別れ、今週開催されるアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)第2戦の100エーカー・ウッドラリーでは、シュコダ・ファビアR5+を駆って同イベントでの8勝目を目指す。
ブロックと彼のフーニガン・レーシングは、フォードとともに、11年前から米国および国際的なラリープログラム、グローバルラリークロスおよび世界ラリークロス選手権でのラリークロス活動、そして5億回以上再生された8本のジムカーナビデオで協力してきた。
しかし今年1月に、その理想的と思われた縁組みが解消されたことが発表された。「重大な発表がある。フォードと11年間一緒に仕事をしてきたが、他にどう言えばいいのかわからないが、僕たちは(フォード以外の)他の人と会うことにした」と、ブロックはソーシャルメディアに投稿した動画の中で語った。
アメリカで最も有名なラリードライバーがフォード以外のマシンで競うのは、11年ぶりのことだ。今週の100エーカー・ウッドラリーではARAのナショナル・チャンピオンに輝いたバリー・マッケンナのチームから、ブロックはシュコダ・デビューを果たす。
「僕は100エーカー・ウッドラリーが大好きなんだ」とこれまで7回優勝しているブロックは語った。
「ステージは僕のドライビングスタイルに合っているし、特にフラットアウトでありながらテクニカルな道が好きだ」
2021年シーズンの初戦を前に、ブロックは月曜日にマッケンナ・モータースポーツでテストを行なった。ファビアの仕様は、標準的なR5カテゴリのマシンからARAの4WDオープンクラス仕様に変更され、パフォーマンスが向上している。
「シュコダは僕にとって興味深いマシンだ。早くマシンに慣れて、その能力を最大限に発揮し、アレックス・ジェルソミーノと僕はこのイベントで8回目の総合優勝を目指して競いたい」
いまのところブロックがシュコダを駆るのは限定的なイベントになると考えられており、スバル・モータースポーツUSAからの参戦の可能性も噂されている。
ブロックは、2カ月前にフォードとの独占的なパートナーシップが終了したことをソーシャルメディアで発表した際、ジムカーナ2でドライブしたインプレッサWRX STIをカメラで映し、スバルとのコラボレーションの可能性を示唆していた。
2000年代半ばにスバルでプロのモータースポーツ界に参入したブロックは、2005年から2009年にかけてラリー・アメリカ選手権で9回の優勝を果たしている。
ブロックは次のように明かしている。「僕たちの今年の契約はまだすべて確定していないので、このイベントでシュコダR5+を走らせるチャンスに飛びついた」