2021年ダカール・ラリーは金曜日に第6ステージを迎え、Xレイド・チームのカルロス・サインツ(MINI JCW バギー)が初日以来となる2度目のステージ勝利を獲得、チームメイトのステファン・ペテランセル(MINI JCW バギー)が前半戦をトップで折り返すことになった。
金曜日に行われたアルカイスマからハイルまでの第6ステージは448kmから348kmに短縮された。関係者の声明によると、木曜日の第5ステージでかなりの数の選手がナビゲーションの問題からルートを見失うなど困難に遭遇したため、この決定がなされたという。
リヤド-アルカイスマ間の456kmの第5ステージで苦戦した選手の中にはサインツも含まれており、WRCのレジェンドでもあるサインツはこれまでのルートを「ラリーというよりはジムカーナ」と表現した。第6ステージのルートは、プログラムの難易度を下げるために100km短縮されたが、ただし、砂地や砂丘などの難所は残る。
サインツは、サウジアラビアのアルカイスマ〜ハイル間の348kmの短縮ステージを終始リードし、ウェイポイントごとに差を広げてオーバードライブのヤジード・アル‐ラジ(トヨタ・ハイラックス)に4分強の差をつけてステージ勝利を収めた。これでサインツは、開幕ステージに続く2度目のステージ勝利を果たし、ライバルのトヨタ勢による4連続ステージ勝利に終止符を打ったが、首位のペテランセルからは40分39秒差の遅れとなっている。
ダカール・ラリーの首位争いはペテランセルと2位につけるナッサー・アル‐アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)に絞られている状況だが、この日も二人は激しい3番手タイムをめぐって激しい争いを繰り広げることになった。ペテランセルが第6ウェイポイントまでリードしていたが、アル‐アッティーヤが最後の44kmの走行で55秒の差を逆転し、ペテランセルを18秒上回って3番手タイムでフィニッシュすることになった。
ペテランセルはダカールの前半戦を終えて、これまでステージ勝利を記録していないにもかかわらず、アル‐アッティーヤに5分53秒差をつけて総合首位をキープしている。
セバスチャン・ローブのBRXハンターは、スタートから100km地点でサスペンションアームが壊れて停止した。9度のWRC王者であるローブは、土曜日の休息日を前にフィニッシュラインに到達することを目指してBRXのアシスタンスクルーを呼んだ。
ダカール・ラリーは、10日にハイル〜サカカの471kmのステージで再開する。