Raid2021/01/15

ペテランセルが15分リードでダカールは最終日へ

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 2021年ダカール・ラリーは木曜日に第11ステージを迎え、トヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル‐アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)が今大会5回目のステージ勝利を果たしたが、明日の最終日に対決に向けてXレイド・チームのステファン・ペテランセル(MINI JCW バギー)のリードを大きく崩すことはできなかった。

 3番手からスタートしたペテランセルは、464kmに短縮されたアリュラ〜ヤンブ間のステージで、チームメイトであるカルロス・サインツ(MINI JCW バギー)を率いて序盤からトップに立った。

 その後、サインツが一時トップに立つ場面もあったが、ペテランセルはステージの大半でトップを維持し、ライバルであるアル‐アッティーヤに29秒の差をつけて最終ウェイポイントに到着、最後の26kmのセクションで2分以上を失ってしまい、アル‐アッティーヤが1分56秒差でステージ勝利を果たした。

 それでもペテランセルは、金曜に行われる最終第12ステージを前に、アル‐アッティーヤに15分05秒差をつけて総合首位に立っており、ダカールでの記録的な14勝目を目指している。

「主催者も事前に言っていたし、僕たちも予想していたが、今日は本当に複雑だった。ナビゲーションが簡単ではなかったからだ。僕たちは2回パンクし、2回目のパンクは砂丘の真ん中だった。砂丘の頂上を越えてすぐのところに岩があって、予想するのも見るのも容易ではない、本当に奇妙な砂丘だった。とても大きな衝撃があり、再びパンクしてしまった。フレームの一部が壊れているのではないかと少し心配したが、結局、大丈夫だった。ほんの数分のロスだったので、大したことはない。あと1日だ・・・。最後に1位になれるように祈ろう」とペテランセルは語った。

 サインツは3位につけているものの、最初の週のトラブルが響きトップからは1時間以上遅れている。ヤクブ・プツィゴンスキー(トヨタ・ハイラックス)が4位、バーレーン・エクストリームのナニ・ローマ(BRXハンター)が5位を維持している。