WRC2024/03/19

ミークがポルトガル選手権で開幕2連勝

(c)Team Hyundai Portugal

(c)Team Hyundai Portugal

 チーム・ヒョンデ・ポルトガルのクリス・ミーク(ヒョンデi20 N Rally2)は、先週末にアルガルヴェで開催されたポルトガル・ラリー選手権のカジノス・ド・アルガルヴェ・ラリーで開幕2連勝を飾った。

 北アイルランド出身のミークは、全9つのグラベルステージでトップタイムを記録、地元のアルミンド・アラウージョ(シュコダ・ファビアRS Rally2)に55秒もの大差をつけて圧勝を飾ることになった。彼は開幕戦ラリー・デ・ファフェに続き、2戦連続のフルポイントで選手権でも大きなリードを築くことになった。

「クルマは週末を通して完璧だった。簡単なラリーだったとは言わない。でも、ヒョンデを操るのは楽しかったし、そうすればペースも自然と上がってくる。そうすれば奇跡を起こす必要はない」とミークはコメントしている。彼はゴール間際のターマックセクションのラウンドアバウトでは観客たちに向けて手を振りながら全開でドリフトをみせていた。

 ミークは昨年、クレイグ・ブリーンがクロアチアでのテスト中に悲劇的な死を遂げた後、ヒョンデ・ポルトガルに招かれてポルトガル選手権に出場、5勝を挙げたものの、タイトルは逃している。

 しかし、いまのところ、ポルトガルの法律では国内スポーツ競技で外国人のスポーツ選手にタイトルを与えないことが規定されており、ミークのタイトルが実現するかどうかははっきりとしていない。ポルトガル自動車・カート連盟(FPAK)は、この法令がスポーツと人の自由な移動に関する欧州連合(EU)の条約に反しているとの報告書をとりまとめているが、ポルトガル議会がこの問題に対処するには時間がかかるかもしれないとされている。