WRC2023/11/23

モンテには5台のGRヤリスRally2が参戦見込み

(c)Toyota

　トヨタGAZOOレーシングWRTのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、2024年のラリー・モンテカルロにはGRヤリスRally2が5台参戦する見込みだ明かした。

　トヨタGAZOOレーシングWRTが生産する初のカスタマーラリーカーである新型GRヤリスRally2は、現在FIAホモロゲーションのプロセスが進行中だ。マシンは2022年のフォーラムエイト・ラリー・ジャパンで初公開され、その後、競技デビューに向けてヨーロッパと日本において大規模な開発プログラムが進められてきた。

　このマシンのテスト体制に積極的に関わってきたラトバラによると、チームは2024年にユヴァスキュラの工場で40台から50台のGRヤリスRally2マシンを製造することを目指としており、そのうち最大5台が1月25日から28日にかけて開催されるシーズン開幕戦のラリー・モンテカルロに出場する予定だという。

「我々は来年はフィンランドで40台から50台のマシンを製造することを計画しており、それを望んでいる」とラトバラはwrc.comに語った。「目標はモンテカルロに5台のマシンを提供することで、毎月約4台のマシンを提供したい」

「（マシンの購入に）関心を持っている人たちの長い名簿があるが、彼らの注文を確約できているわけではない。まずは最初の2つのイベントであるモンテカルロとスウェーデンが我々にとって最も重要であり、我々はその場所でトップレベルのドライバーのためにマシンを提供することができる」

　ラトバラは、WRC2に参加するカスタマーが最優先され、FIAヨーロッパ・ラリー選手権の有望選手、国内選手権のドライバーなどがそれに続くと説明した。

「WRCから次の優先順位に進む場合、次はヨーロッパ選手権だ。我々はヨーロッパ選手権に参戦することを熱望しているドライバーに照準を合わせている。我々はその場にいて、彼らのためにプライベーターとしてのマシンを提供し、その後、ナショナルレベルの選手権にも協力するつもりだ」

　TGRチャレンジ・プログラムのドライバーである小暮ひかると山本雄紀は、ヨーロッパ各地で開催されるイベントに限定的に参戦するが、トヨタは来年、WRC2にファクトリーチームを投入する予定はない。

「チャレンジ・プログラムがあり、カスタマー・プログラムがある。ドライバーは全員、プライベートチームで走ることになるだろう」 とラトバラは語った。