WORLDWIDE2023/09/25

ヨス・フェルスタッペン、ベルギー選手権初優勝

(c)Belgian Rally Championship

 鈴鹿サーキットで行われたF1日本GPでマックス・フェルスタッペンが今季13勝目を飾って3年連続のワールドチャンピオンに向けてリードを拡大した先週末、彼の父である元F1ドライバーであるヨス・フェルスタッペンが、ベルギー・ラリー選手権で初優勝を飾ることになった。

 ヨス・フェルスタッペンは、1990年代から2000年代初頭にかけてF1で8シーズンを過ごし、2003年にトップフォーミュラから引退するまでに106戦を走っている偉大なドライバーだが、いまではF1チャンピオンの父としてより有名になっている。

 ヨス・フェルスタッペンはフォーミュラから引退したあと、2022年2月に行われた開幕戦ラリー・ハスペンゴウで初めてラリーに参戦、ベルギー・ラリー選手権で6位でラリーデビューすることになった。

 さらに彼は8月にベルギーで開催されたWRCイープル・ラリー・ベルギーでは初日をRC2クラス15位につけながらも激しいコースオフを経験しながらもクラス28位での完走を果たしている。

 ヨス・フェルスタッペンは、51歳になった今年もシュコダ・ファビアRS Rally2を駆ってベルギー選手権などに精力的に挑戦を行い、5月のセゾエンス・ラリーでは2位でフィニッシュ、ベルギー選手権で初ポディウムを獲得、さらに9月1-2日に行われたオーンループ・ラリーでも優勝争いを繰り広げたあと2位となっていた。

 ヨス・フェルスタッペンは、9月22-23日に行われたベルギー選手権第11戦のイースト・ベルギー・ラリーで、セドリック・セラン(ヒョンデi20N Rally2)との激しいバトルを制し、ベルギー・ラリーのスペシャリストたちを打ち負かすことに成功、ベルギー選手権で初優勝を飾っている。

「私のベルギー選手権での初めての勝利になったので本当にうれしいよ! 最後まで激しいバトルだった。セドリック・セランのような経験のあるドライバーと戦うことができるとは思ってもいなかった。ありがとう、ルノー(・ジャムール)、ペースノートは完璧だったよ。僕もかなり進歩して、夕暮れになって真っ暗のなかでもノートを信頼して走れるようになった。そしてできるかぎりプッシュし続けたんだ」とマックス・フェルスタッペンは語っている。

 また、日本GPを制したあと、マックス・フェルスタッペンはソーシャルメディアにおいて父の優勝を祝福するコメントをポストしている。「ヨスがイースト・ベルギー・ラリーで優勝した!! 今週末はフェルスタッペンがダブル優勝だ!」