WRC2022/09/23

ラッピ、3カ月前からギリシャが最後だと把握

(c)Toyota

 エサペッカ・ラッピは、アクロポリス・ラリー・ギリシャが今季の最後の参戦プログラムになることを5月か6月にはすでに知っていたと明かした。

 今週の月曜日にセバスチャン・オジエが来週のラリー・ニュージーランドだけでなく、ラリー・デ・エスパーニャとラリー・ジャパンにも参戦することを発表したため、今季、彼とトヨタGRヤリスRally1をシェアしてきたラッピのシーズンは、2位を走行中に燃料系のトラブルによってリタイアとなったアクロポリスで終わることになった。

 ラッピはシーズン中、次はどのイベントでマシンに乗るのか、といった質問を常に受けてきたが、そのたびに「よくわからない」と答えてきた。しかし、彼はギリシャが最後になることを実際には3カ月近く前から知っていたことを認めた。

「しばらく前から知っていたことは確かだ」とラッピは語っている。

「5月か6月には、セブは最後の3つのイベントに出たいということで合意していたはずだし、それだけだ。だから、ドラマはないし、僕には言えないこともある」

 オジエは今季、WECへの新しいチャレンジを開始したが、オジエは6月に行われたル・マン24時間レースでLMP2クラスで9位完走を果たしたあと、当初はフルシーズンになると見られていたリシャール・ミル・レーシングでのWEC参戦プログラムを終えたことを発表しており、終盤戦のいくつかのイベントと来年のモンテカルロへの出場を望んでいると明かしてきた。

 ラッピは、2017年と2018年に所属したトヨタに復帰することになった今季、初参戦したスウェーデンのほかフィンランドとイープルでも3位を獲得、全7戦のうち3度の表彰台を達成しており、来シーズンもトヨタに残留することが有力視されている。おそらくふたたびオジエとマシンをシェアすることになるため、ラッピがシーズンをスタートするのは2月のスウェーデンになりそうだが、いまのところ例によって将来についてははっきりしていないようだ。

「僕たちはすでにそれについて少し交渉を始めているから、間違いなくポジティブなフィーリングはある」とラッピは認めている。

「もしチームに残れたら僕らは良いコンビネーションになると思う。でも、プログラムについては全く分からないので、様子を見ようと思う」