FIAヨーロッパ・ヒストリック・ラリー選手権の開幕戦で、トヨタ・セリカGT-FOUR ST185を駆ったヤリ-マティ・ラトバラが完璧な勝利を飾った。
今季のヨーロッパ・ヒストリック・ラリー選手権に挑むラトバラとコドライバーのヤンニ・フッシは、バルセロナの北に位置するジローナ市をベースに2日間にわたって行われたラリー・コスタ・ブラヴァで11ステージすべてにおいて最速タイムを記録し、2位のロマン・デュマ(ポルシェ911)に3分52秒もの大差をつけて圧勝した。
「本当に素晴らしい週末になった。すべてが完璧に進み、セリカにはまったく問題がなかったので満足しているよ」とラトバラはラリーをふり返った。
ラリー・コスタ・ブラヴァが開催されたジローナ近郊のターマック・ステージは、約20年前にWRCイベントとしてラリー・デ・エスパーニャ・カタルニアが開催されたのと同じ地域だ。ラリーは雨天の難しいコンディションのなかで始まったが、ラトバラは週末を通してほぼ完璧なパフォーマンスを見せた。
「本当に勝ちたかったのに、ラリー・カタルニアでは優勝できなかったが、やっと今、ラリー・コスタ・ブラヴァで優勝できたので傷が癒えたよ」とラトバラは笑いながら付け加えた。
「天候はかなり厳しかった。濡れたアスファルトでは自分の得意分野を活かせたことがなかったので、少し緊張した。でも今回はまったく問題なかった。本当に良い感触を得たし、濡れたコンディションでも運転するのは楽しかった。ヤンニとのコンビもとてもうまくいったし、お互いに緊張することなく、リラックスできたこともよかった」
ヨーロッパ・ヒストリック・ラリー選手権の次のラウンドは、4月末にチェコ共和国のクラトヴィ市周辺で開催される。同じ週末にはカナリア諸島のWRCイベントも開催されるため、ラトバラはトヨタのチーム代表の職務をスキップすることになる。