世界ラリードライバー協会(WoRDA)が、ドライバーたちの悪い言葉遣いに関してFIAの処罰が厳格でありすぎるとして抗議の声を上げたことについて、トヨタGAZOOレーシングWRTのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、ドライバーとコドライバーたちをサポートしていく考えを表明した。
ヒョンデのアドリアン・フールモーがラリー・スウェーデンの最終ステージのあとに行われたインタビューで不適切な表現で自身のミスを罵倒したことから3万ユーロ(うち2万ユーロは12か月間の執行猶予付き)という高額な罰金を科せられたことから、WoRDAは月曜日、FIAによる不適切発言への罰則が不当なレベルにまで引き上げられていることへの懸念を表明する声明を発表している。
トヨタはこの件に関してチームの公式のソーシャルメディアを通して、ラトバラ代表の声明を発表した。
「チームとして、我々はドライバーとコドライバーを支え、この問題に対する彼らの利益をサポートする」とラトバラは語った。
「FIAとWoRDAの間で建設的な対話が行われ、前向きな解決策とさらに優れたチャンピオンシップが生まれることを強く願っている」
元トップドライバーであるラトバラは、スペシャルステージの終了直後、ドライバーたちが非常に感情が高ぶっている状況でも中継のインタビューに応じなければならないとして、以前からFIAの方針について反意を表明していた。
「競技のあとすぐにインタビューを受けるようなスポーツはあまりないことは覚えておくべきだ。アドレナリンのレベルは本当に非常に高いし、もちろんその瞬間は自分が何を言っているかなんて考えてもいない」
「私も過去にもいくつか悪い言葉を口にしたことはあるが、それはわざとではない。感情が高ぶってアドレナリンレベルが高い時には、頭に浮かんだことをそのまま口にしてしまうんだ。このような状況では誰も感情をコントロールできない」
ラトバラは、FIAがこうした方針を堅持するつもりなら、ステージエンドでインタビューを行うスタイルを根本的に変更する必要があると主張してきた。
「それでも(FIAが)こうした方針を望むのなら、生放送のインタビューを完全にやめればいいだけだ。ステージの後、ロードセクションを移動したあと5分後に行えば、ドライバーには落ち着くための時間が与えられることになる」